12月5日 冬を楽しむヨーロッパの伝統菓子とお酒の饗宴

街がクリスマス色に彩られはじめた12月。 歴史と伝統を受け継いだお菓子やお酒、そして、温かい家庭のぬくもりを感じる一瞬を皆様と過ごしました!

五感をフルに使うこと… 人間の感覚は磨けば磨くほど、無限の可能性があり、それぞれの方特有の光を放ちます…

今回は五感すべてに意識を向けて、お菓子やお酒のストーリーを感じて、それを皆様で共有していただきます! まずは、WARMING UP!では、皆様に、人生最後に食べたいSWEETSと合わせるDRINKの物語を五感を使って語っていただきました!

<伝統ある、郷土のお酒> 今回のお酒 リキュールは11~13世紀に蒸留酒をベースとし貴族の薬として作られ始めました。 リキュールの種類は数百以上にもなりますが、大きく香草・薬草系、果実系、ナッツ・種子系、その他、 4種類に分けられます。その中から、タイプの違うものをお菓子に合わせていくつかご紹介しながら、普段はカクテルでしか触れないリキュールの新たな魅力とともに、ヨーロッパの伝統のお酒の現地のさまざまな楽しみ方を感じていただきました。

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Chartreuse Vert フランス・グルノーブル山中。 ハーブ系リキュール130種類以上もの薬草を使用しています。 不老不死の霊薬として1605年から作られ始めました。 その後シャルトルーズ修道院に渡り、1767年に製造がはじまりました。 それが 現在のヴェール(緑)の製造法の原型であり、さらにその後1838年になって、神父プルーノ・ジャケによってジョーヌ(黄)の処方が作られました。 ブランデーベース。大樽で8年以上の期間熟成を行った高級品。 実はレシピは極秘により詳細は公開されていません。アルコール度はヴェールが55%、ジョーヌが42%。

Cointreau フランス産の果実系リキュール。コアントロー社が製造するホワイトキュラソー。 無色のオレンジ果皮エキスとアルコール、シロップを配合。 創始者エドゥワール・コアントローが開発し、現在まで開発当時の味を厳密に再現しています。そのまま食後酒、カクテルや菓子、料理などに用いられます。氷などで冷やされると淡く白濁。 良質のオレンジが使われている証拠で、コアントローがホワイトキュラソーと言われる所以。夜のリキュール、妖しの酒、くどき酒とも言われる大人のリキュール。  アルコール度 約40%。

Crème de Fraises フランス産。ヨーロッパでは古くから薬として使われた果実系リキュール。 ソーダやジュース、ミルクなどで割って飲むことが多いのでお酒に弱い方にも。 ワインの産地としても有名なフランス・ブルゴーニュ地方北部、ディジョンで産出される果実を使ったクレーム・ド・カシスが特に有名です。アルコール度15%。

Tiffin ドイツ産。 「紅茶のシャンパン」と評されるヒマラヤ高地産のダージリンを使った とても贅沢な紅茶のリキュール。 紅茶をこよなく愛した創業者ライマーシュミット氏が、20年以上もの歳月をかけて研究を重ね、ようやくこの素晴らしいアロマを実現。まさに紅茶好きのためのリキュール。 アルコール度24%。

TALEA  Amaretta Cream イタリア産。アーモンドフレーバーのアマレットとクリームがブレンドされた新しいタイプのクリームリキュール。アマレット元祖「ディサローノ アマレット」の製造元、約200年の歴史を誇るイルヴァ社で開発されました。TALEAはイタリア語で「融和」「統合」を意味しクリーミーで滑らかな味わいです。食後酒としてロックやストレートで、今回はコーヒー で割って楽しみます。アルコール度17%。

VIN CHAUD (独:Glühwein) の 調理実演!

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特定地域でのクリスマス期にのみ見られる名物。ドイツやフランスを初めとするヨーロッパの クリスマスにはかかせない飲み物。 11月中旬から開かれるヨーロッパ各地の クリスマス・マーケットで楽しめます。 家庭でもそれぞれにレシピがあるので、家庭の味をつくるのも楽しいものです。 赤ワインにオレンジピールやシナモン、 クローブなどの香辛料、砂糖やシロップを加えて 火にかけ、温めます。 沸騰させないのがコツ。 アルザスなど白ワインの産地では白ワインを 用いたヴァン・ショー・ブランvin chaud blancもあり、 この場合はシナモンは加えず 好みで砂糖やレモンの薄切りなどを加えます。 今回は、タンニンの少ない赤ワインに、マーマレードをからめた林檎、クローブで作りました。お好みでシナモンを加えて楽しみます。

Café ストレートで、またはお好みのリキュールと共に。

<伝統的なスイーツとホリデースイーツ>

世界各地には、今もなお大切にされている古きよきスイーツがあります。一方、日本のスイーツ事情は、流行の入れ替わりがとても早く、このままでは、伝統的な良き技術や味わいを作り出す職人がいなくなってしまうのではないか、と危惧する声も聞かれます。 背景や歴史のあるスイーツやこの季節に関係するを お酒と共に味わいながら、いつもとは少し違う感覚でスイーツを体感していただきます。 冬のホリデーシーズン、欧米では多くの家庭で伝統にちなんだ冬のホリデースイーツがテーブルのうえに登場します。クリスマス以外にも、さまざまな祝日や伝統行事に登場するスイーツを紹介しました。

シュトレン

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クリスマスには欠かせないお菓子。中世(14世紀)ドイツ・ドレスデンで生まれました。キリストのおくるみ姿、ゆりかごの形、という説などがあるシュトレン、 白い布にくるまれた幼子イエスの姿に見立てたものともいわれています。 ハイネマンはドイツにあるお菓子屋さん。1932年創業の老舗店です。マジパン(お砂糖とアーモンドで作るペースト)から作られる可愛らしい飾りや面白いスイーツなどで、クリスマスの時期はとても賑やかになります。

ババ

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パリ一番の老舗・ストレールは1730年創業。ルイ15世に嫁いだマリー、その父親、スタニスラス・レクチンスキ公のお抱え菓子職人だったのがニコラ・ストレール。パリに初めてお菓子屋を開いた人物です。 乾燥したブリオッシュを甘いお酒に浸して食べたのを気に入って、レクチンスキ公が愛読していた「千夜一夜物語」から「アリババ」と名づけ、その後、「ストレール」がレシピを完成させたとのこと。 日本では、まだまだファンが少ない印象の「ババ」。クリームやフルーツをトッピングしたものもありますが、パリのストレールでは、赤いチェリーが1粒飾ってあるだけの非常にシンプルなババ。大きい見た目とは違って、甘さもそれほど強くなく、1個ペロリと食べられてしまいます。今回は、それに近い「ジャン・ミエ」のババをご紹介しました。

フレジエ

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日本ではしっとりとした食感のいちごのショートケーキが最も人気ですが、フランス版苺ショートはだいぶ様子が違います。ビスキュイオザマンド(アーモンドパウダーを使った生地)と、キルシュをきかせたクレームムースリヌで苺をサンド。クレームムースリーヌは、バタークリームとカスタードを合わせた、しっかりとした味わいのクリーム。 生地もクリームもそれぞれ主張があり、いちごの酸味とバランスして、素材や食感のコントラストがフランス版ショートケーキの特徴です。

スペキュロスクッキー

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12月6日は聖ニコラの日。聖ニコラは、サンタクロースの元になっているといわれる聖人。ベルギー、フランス北部、ドイツ、オランダなどでこの時期お祭りが行なわれ、聖ニコラが子供たちに配るお菓子がスペキュロスクッキーです。 ベルギーの伝統的なスパイスクッキー。特にお気に入りは、ベルギー(ブリュッセル)にある、DANDOY(ダンドワ)という老舗のクッキー屋さんのスペキュロスクッキー。 1829年創業という老舗のクッキー屋さん。 日本でいえば瓦せんべい?のように非常に固い食感と、スパイスの香りが特徴。木型を使って焼きます。中には、背丈くらいある大きな「聖ニコラ」の形の木型も。

最後に…

チョコレート

チョコレートはまさに五感を使って味わう食べ物。 一体何がはいっているでしょうか?五感を研ぎ澄ませて、何のチョコレートか考えていただきました。 ひとつは「カカオニブとナツメグ」の板チョコレート。香ばしいカカオニブと、ナツメグのスパイシーな香りが特徴です。 もうひとつは「カイエンペッパー」の板チョコレート。 最近、チョコレートにもこうしてスパイスを使うことが多くなってきています!

流行に左右されず、その地域ごと、伝統を引き継ぎながら技術を守り、人を育てる続ける本当に価値のあるものを集めました。 伝統が引き継がれるには理由があります。 たくさんのストーリー、ヨーロッパ郷土の温かさを時空を超えて五感で体感していただけたでしょうか? 皆様の満面の笑顔がとても印象的でした….

参加された皆様の感想はWebsiteで….

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