• 2009-01-04 23:59:34
  • 彩りのおせち料理
あけましておめでとうございます。
本年もブログ「KLEIOの五感ブランディング」をよろしくお願いいたします。

みなさんはどのようなお正月を過ごされたのでしょうか?
さて、今年最初の話題は「おせち料理」です。

おせちは、お節、つまり節の日の食べ物を指します。
それは正月が1年間の5節句のなかでもっとも重要なため、神に供える節の日の食べ物としてとくに大切な食べ物と考えられてきたからです。
おせち料理に欠かせないものに、田作(ごまめ)、黒豆、数の子などがあります。
田作は、豊作の願いが込められており、黒豆はまめまめしく働けるようにと掛け言葉になっており、数の子は子だくさんに恵まれるように祈願したものというように、それぞれの食材には祈りが隠されています。
色彩から見てみると、おせち料理には陰陽五行説による色彩感が意識されているようです。
陰陽五行説とは古代中国で考えられた思想で、天文学に由来すると言われています。
そこでは、太陽と月、火と水に対比させた南と北の方位は、赤と黒、東と西は青と白、そして中央を黄という色と結びつけて世界を表現しています。
すなわち五色とは森羅万象を表しているのですがおせち料理を見てみると、
たとえば
数の子、卵巻き、きんとん…黄
ノリ、飾り葉…緑(青)
海老、人参、干し柿…赤
豆腐、大根、蒲鉾…白
黒豆、昆布…黒
などを見つけることができます。
重箱のおせち料理には、豊作や子孫繁栄の祈りと、色彩で表された森羅万象が美しく詰められている…なんて考えると、年の始めにおせち料理をいただくということがとても大切な行為のように思えてなりません。

最近の家族形態は少人数化していて、おせち料理を食べる人数も減り、食べる量も少なくなる傾向にあります。
スーパー、デパート、料亭などでおせち料理を購入するのも珍しくありませんが、心のこもった手作りの「我が家の惣菜」も加えて、今年1年の家族の幸せを願いたいものですね。



おせち料理.jpg

みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)

  • 2009-01-04 23:57:07
  • 2009年のごあいさつ
あけましておめでとうございます。
2009年がみなさまにとって幸多き年でありますことを
心より願っております。
本年もよろしくお願いいたします。

おかげさまでクレイオは今年で2周年を迎えます。
そこでブログ「KLEIOの五感ブランディング」は、
月1回から週1回の更新にパワーアップして、
みなさまにとってより一層目からウロコな情報を
お届けすることにいたしました。
また、クレイオからの耳よりなお知らせも
随時発信していく予定でおります。
これからも、ますますみなさまに喜んでいただけることを目指して
邁進していく所存でおります。

本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。

                        
                       (株)クレイオ 


  • 2008-12-25 20:24:32
  • 美味しさと色
私たちは何かを食べたり飲んだりしようとするには、味覚とともに必ずその飲食物の見た目や色、におい、手触りなども感じていますが、それによって「食べても安全かどうか」ということだけでなく「美味しそうかどうか」を判断していることがよくあります。
たとえば、蟹風味のかまぼこ、福神漬けなど…食品は積極的に着色されることがあります。これは着色によって購買行動が促されるからです。

私たちが食品を選ぶとき、色の情報はかなり重要だといえます。

色の悪い肉に牛の血液を混ぜて、新鮮な生肉に見せかけて販売していた業者が摘発されたニュースは記憶に新しいと思います。
また、最近はより美味しそうに感じたり、栄養がよりあるように感じたりするためとして、卵黄は黄色よりオレンジがかった色の方が好まれる傾向にあるようです。
卵黄の色は、そうした栄養価や美味しさというより、飼料中のトウモロコシのキサントフィルという色素の量によって色味が変わるのだそう。
実際、食欲を起させる色として、赤オレンジ付近にピークがあり、もっとも好まれない色は黄緑なのだそうですが、自然界では、赤やオレンジなどは果実が十分に熟した状態の色であることが多く、大抵は甘味が強いのに対し、黄緑は未熟の状態で苦味や渋味を伴うことが多くなり、このような関係を彷彿とさせるからなのかもしれません。

私たちは、見た目で食品が新鮮かどうかや、美味しいかどうか予測をしているのだと考えられます。
最近は食品の品質に対しての関心が高まっていることもあり、食品の色はさらに複雑になってきているのかもしれません。

かつては、黒ずんだ色は不衛生と食品の変質を表すものとして好まれない傾向がありました。
しかし、黒ブームなどの色のトレンドや健康嗜好などが食品にも影響しており、その結果として、栄養価の高い黒ごまなどを食品に混ぜ込んだ「黒い食品」も多く出回っています。
白は清潔や新鮮を表す色として好まれてきましたが、不自然なほど真っ白な色よりは、無漂白で多少色味がかっている方が安心感を与える場合もあります。
食生活にとどまらないライフスタイルの変化そのものが、食品の色にも影響を及ぼしているのだと考えられます。

味と視覚の関係。それらは切っても切り離せないものですが、聴覚、嗅覚、触覚という感覚もまた味わいには欠かせないものです。
それらのお話はまた今度…。


2008年は大変お世話になりどうもありがとうございました。
新しい年もクレイオをどうぞよろしくお願いいたします。




卵.jpg

  • 2008-11-25 22:06:33
  • 味覚と味と味わい
果物の「味」、「味覚」の秋、料理の「味わい」。
食べることは、毎日の欠かせない行動です。
そうした中で私たちは、味覚や味や味わいということばを普段何気なく使っています。
それぞれのことばの意味合いが持つ、微妙なニュアンスの違いを使い分けていることもあるように、味覚や味や味わいというものは似ているようで異なるものです。
今回は、そうした味覚と味と味わいについてのお話です。


味覚というのは、化学物質を刺激とする感覚のことをいいます。
他の感覚(視覚・聴覚・触覚など)と同じように、外界からの刺激が受容器で電気信号に変換され、その信号が脳の感覚野において処理されることによって生じる感覚です。
味覚の主な目的は、食物の探索や摂取行動において私たちにとって有益なものを取り込んで、害になるものを避けるための選別作用といわれています。

味というのは、味覚や他の感覚とともに経験する感覚のことをいいます。私たちは、味覚をそれ単独で経験することは少なく、普段「○○の味」というときには嗅覚と味覚の複合感覚である風味などとして実感することが多いといわれています。
たとえば、風邪などをひいたりして鼻の調子がおかしくなってしまうことがあるかと思います。
そんなときは、何を食べてもあまり「味」を感じないですね。嗅覚が味に大きな役割を果たしているからです。
また、唐辛子の辛みやコショウのピリピリ感は、厳密な意味での味覚ではなくて、刺激という体性感覚です。
この他の体性感覚として温度や刺激感、食物の硬さや粘り気、食物の形などもあげられます。
このように、味は様々な感覚を使って食と関わるという経験のことを指します。

それでは、味わいとは何でしょうか。
味わいの「わい」は、主観が入っていることばで、じっくりとか、一面すべてにという意味も隠されています。
味わいとは、飲食物を口に入れて、そのおいしさなどを十分に感じとったり、味を楽しんだりすることを指します。
たとえば、スーパーで買って来たおかずを、そのままテーブルに出すのと、器にきれいに盛りつけて出すのとは「味」は同じかもしれませんが、食事をするときの気持ちが何となく違うのではないでしょうか。
味わいとは、料理の盛りつけかた、器、他の飲食物との組み合わせや、照明、インテリア、音楽などの音、その場の雰囲気、時間帯、値段、食事をする人の体調、動機、目的、人間関係など、その食を取り巻く世界の中で、情動(快・不快など)を伴いながら総合的に評価されるものだと考えられます。
さらに「味わい」は比喩的に、物事のおもしろみや含意を考えて、感じとることを指すこともあります。人生で様々な体験をすることを味わうともいいます。私たちは、想像力を使って「味」のないものまで「味わう」ことができる、おトクな生き物なのかもしれません。
味覚と味と味わい。それぞれの役割をきちんと知っておくことは、人生の味わいをもっと豊かにするのかもしれませんね。

味わい.JPG

  • 2008-10-24 19:26:10
  • 街の色彩と看板〜その街らしさは何色か?〜
どこへ行くにも気持ちの良い季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
こんなときには少し遠出をして、心身をリフレッシュさせたいものですね。

岐阜県にある、今年の春にオープンした複合商業施設に行ってきました。
その施設は東名高速道路沿いにあり、地域の特産物や工芸品、料理などを提供する様々な店舗が集まっていました。
週末ということもあって、その日も買い物や食事を楽しむ多くの人でとても賑わっていました。

よくあるようなサービスエリアと違うのは、北欧の建築をお手本に掲げ、その地域のライフスタイルや価値観をも含めたデザインを目指したという施設だというところです。
大胆なほど明るい黄や青やピンクの壁面や、白く太い窓枠などは、もしそこが別の場所であったら強烈に感じるのかもしれません。
でも、もともとその土地が持っている空の色、土の色、森の色、それに何とも言えない場所の雰囲気といった「風土」にうまくとけ込みながら、同時に商業施設としての存在感も併せ持っている魅力がありました。
その新しい施設は決して大きくはありませんが、周辺の環境などを綿密に調査し、色彩計画の検討を重ねて、その場所に調和するように設計されており、独自の「街らしさ」について十分に配慮された建築物のようでした。

正面.jpg


建物.jpg

しかし、現状はもっと複雑な事情をはらんでいました。
厳密な色彩設計をもとにデザインされたこの建物が、そこで活動をする人々の独自の創意と工夫によって、始めに意図された全体的な調和とは違う方向へ行ってしまっているからです。
施設の周辺にのぼりや大きな看板などが立ち並び、遠くからでもその乱立が目に飛び込んできます。
そうした変化の結果、総合的に、言ってみれば「地方の土産物屋」というコードが出来上がりつつありました。

テント.jpg


のぼり2.jpg


のぼり.jpg

のぼりや看板などの情報としての色彩は、差別化・個性化などを作り出し、経済活動の活性化を支えますが、一方的で過度な情報発信によって時に無秩序な色彩の混乱状況を派生させます。
バスや建築物で問題とされる「騒色」という被害があります。
それは周辺環境との調和を著しく乱すだけでなく、人々に不安や不快感を与えるような色彩に関する公害であり、広告もまた、そうした騒色に当てはまります。
ただ、騒色には法的規制はなく、各都道府県や市町村などによる野外広告物の色彩そのものに言及した条例もあまりないのが実情です。

今回のケースでは、騒色だと感じるのは個人差の範疇で、全ての人にとって極めて深刻な問題であるとは言えないかもしれません。また生活者の事情や権利なども重なり、公共性や環境の観点のみから広告の色彩を決めつけることはできないでしょう。
しかし、そうしたものを含めた全体的な景観が「街らしさ」を作り上げることを、その場所に関わる人々が理解していく必要がありそうです。

では、その建築物の目的と意図を皆が理解し、価値観の足並みを揃えて、街を作っていくにはどうしたらいいのでしょうか?

一つには作り手側の責任として、そのコンセプトや目指す世界観を、様々な方法でわかりやすく伝えることがあります。例えば、イメージ図や絵だけでなく、詩や歌など言葉によって思いを託すことが大切です。
また、直接にその周辺の人々とコミュニケーションをとっていくことも重要です。
作り手が思い描いているコンセプトや目指す世界観は、長期的なスパンの中で少しずつ実現される人々のライフスタイルそのものです。
今回のケースはほんの一例だと思われますが、建築物を取り巻く全体的な構想・設計と、地域の活性化、そして場所の力に配慮して、人と技術と環境が調和した、人に愛されるそれぞれの街が実現されることを願っています。




1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17
CALENDAR
<< December 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
SEARCH
ARCHIVES
OTHERS

powered by チカッパ!ブログ