• 2009-02-08 21:56:43
  • とろける和と洋…抹茶チョコレートのヒミツ
バレンタインデーももう間近に迫ってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今年もデパートの特設フロアには世界各地の有名ショコラティエによるチョコレートが所狭しと並んでいますが、和をテーマにしたチョコレート、「和チョコ」コーナーも大勢のお客で賑わっています。
その和チョコの中でもひときわ目立っているのが緑の「抹茶チョコレート」。
入念に品定め、味比べをしてから、まとめ買いしていく女性客の姿も多く見られました。
今回はそんな和チョコ、抹茶チョコレートの秘密をレポートします。

今でこそ抹茶チョコレートは市民権を得ていますが、日本の食材である抹茶と、チョコレートという異素材の組み合わせというのは、考えてみれば大胆な発想だと思いませんか?
この抹茶チョコレート、一体いつ頃に誕生したのでしょう?
そして、どうして抹茶とチョコレートがこんなに合うのでしょう?

街のチョコレートショップやお茶屋さんなどで抹茶チョコレートが売り出されるようになったのは、全国的に今から20年くらい前からのようですが、
その元祖的存在はおそらくその5年前に横浜で誕生していたようです。
元祖抹茶チョコレートは、凹凸のついた俵型のトリュフです。
その元祖が2年後、京都の洋菓子店の依頼によって「京都らしいチョコレート」として抹茶チョコレートを新たに開発・発売したことが、「和チョコ 抹茶チョコレート」を全国的に広めるきっかけになったようです。

抹茶チョコレートが全国の様々なところで作られるようになっても、
ほとんど共通している大原則があります。
それは抹茶チョコレートには、ホワイトチョコレートを使うということ。
いわゆる「チョコレート色」のもとであるカカオマスが入っていると、カカオマス独特の苦味や渋味が、抹茶の風味を消してしまうからです。
そこで、抹茶チョコレートの材料にはカカオマスが入っておらず、甘味を強く感じるホワイトチョコレートが多く選ばれます。
クセが少なく甘味の強いホワイトチョコレートが苦味のある抹茶と組合わさることで、ホワイトチョコレートの甘味が緩和されるとともに、苦味もまろやかになり、お互いが味を引き立て合うことができるのです。
抹茶とチョコレートの関係は、最適な相性の上で成立しているのですね。

また、抹茶はホワイトチョコレートに混ぜこめば緑が鮮やかに映え、まぶせば白と緑のコントラストが美しいのも魅力のひとつです。
さらに、抹茶チョコレートが「京都生まれである」ことが、抹茶チョコレートと和のイメージが一層強いつながりを与えるのでしょう。

柚子や胡麻、山葵など和の素材を使って作った「和チョコ」が今年もチョコレートコーナーを賑わせていますが、「和チョコ」という新ジャンルが成立したのは、抹茶チョコレートのヒットがあったからなのではと、思わずにはいられません。

味覚にも視覚にも心地よく、そしてイメージの世界でも見事に調和した抹茶チョコレート。
とろけるような和と洋の融合…今年のチョコレートの候補に考えてみてはいかが?


抹茶チョコレート.jpg

みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)

  • 2009-02-01 22:59:49
  • 恵方巻でもっとハッピーに!
節分は、暦の上で春を迎える立春の前日にあたるので、一年の災いを払うための厄落としとして行われている年中行事です。
節分はもともと宮廷で行われていた「追難(ついな)」という行事と、寺社で行われていた「豆打ち」の儀式が融合したものだという説があるようです。
この節分、つい最近まで「鬼は外、福は内」のかけ声とともに行う豆まきや、戸口に立てる柊の枝と鰯の頭が定番だったのですが、
そこに「恵方巻」が全国的に急速に加わったのはみなさんも実感されていることではないでしょうか。

恵方巻自体はもともと大阪を中心とする関西地方の習慣ですが、コンビニで販売されるようになって全国で販売促進キャンペーンが行われるようになったのが日本全国に拡大した理由だといわれています。
現在ではコンビニはもちろん、スーパーもチラシや特設コーナーを使って大々的に恵方巻を売り出していますよね。
通常の巻寿司と変わらない太さのものもあれば、海老やカニなどの高級食材をふんだんに巻き込み、大人でも一口でかぶりつけないほどの特大サイズまであるそうです。

さて、恵方巻をいただくには、ほんの少しのルールがあります。
それは節分の夜、無言で毎年ある決まった方角を向いて恵方巻を「丸かぶり」すること。

考えてみれば、何とも不思議な光景だと思いませんか?
1年に1回
それも夜に
皆が決まった方角を向いて
誰とも話をしない静寂の中
一個まるまる、口を大きく開けて豪快にかぶりつく行為…
普段なら「えっ?」と思いたくなるような食事の仕方です。
それは普段とは異なる、言ってみればちょっぴり非日常的な体験です。

よく見れば少しだけ豪華版の太巻き、という気もしないでもないのですが、恵方巻がこれほどまでに全国で受け入れられたことの理由に、
おそらく食べ方のルールがある、ということが関係しているのではないでしょうか。
つまり、決められた日時に、決まった食べ方、それも普段はやらないような、をしなければハッピーになれない、
という食べる側の主体的な関わりが必要になるということです。
主体的な関わりとは、自分で意識的に感じたり、気付いたり、願ったり、行動したりすることです。


普段はただの太巻き。
でも2月3日には幸せを運ぶ恵方巻。
ハッピーは特別な場所にあるばかりではないのかもしれません。

気持ちの持ち方・持たせ方で、それは意外と身近にあるのかもしれませんね。

巻寿司.jpg

みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)


  • 2009-01-25 21:44:17
  • ○○風食品の満足感
スーパーはいつでも物に満ちあふれ、欲しい物が好きなときに買えるとても便利なところです。
そんな売り場で思いのほか多く見かけるのが「○○風」食品。

たとえば、
ずわい蟹風 カニカマ
メロンパン風 トーストスプレッド
寒天ラーメン風 など。

それらは、たいてい天然の食材が高価なため、別の原料を使って見た目を似せて作った加工食品で、一般的には「コピー食品」とか「もどき食品」と呼ばれています。
また、病気などで食事制限がある場合や、意外性を狙う場合にも作られていますが、中には特定の栄養素を強化したものや、特定の成分を省いたものなどがあります。

もともと日本には昔から、いわゆるコピー食品はありました。
「がんもどき」のように古くからある食べ物もコピー食品です。
がんもどきとは、江戸時代、
カモに似た「がん(雁)」の肉に似せた味として作られた油揚げのことですが、この他にも、野菜で肉などに似せて作る精進料理がありました。

今ではカニ風味かまぼこをはじめ、様々なコピー食品が出回っています。

そして、それらは食べた際の味や舌触り・おいしさが得られるように様々に工夫されています。

では、○○風食品は本物と同じくらいの満足感を得ることができるのでしょうか?

○○風食品=悪質とは必ずしも言えませんが、本物にはかなわない、という思いはどこかにあるのではないでしょうか。
味わう満足、目で見る満足、音を聞く満足、手や舌などで触る満足、匂いを嗅ぐ満足だけではありません。
それが○○風だと知っていることが、その満足度を左右しているのです。

便利で、ちょっと不思議な「○○風」食品。
それは創意工夫のたまものなのですから、食べる側もいつもより想像力を使っていただくのが、コツなのかもしれませんね? 


カニ.jpg


みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)


  • 2009-01-18 23:47:53
  • 五感で楽しむ入浴剤あれこれ
清潔を保つために、私たちが行う入浴や沐浴という行為。
夏にはシャワーだけで済ませていた人も、
寒い夜、体を温めるためにお風呂に入ることが多くなるのではないでしょうか。

でもお風呂に入るのは清潔や体を温めるだけ?
入浴剤を使って、より心地よい時間を楽しむこともお風呂でできることのひとつですよね。
入浴剤はスキンケア効果やリラックス効果があるといわれていますが、今回はそんな入浴剤のお話です。

 
日本には菖蒲湯や柚子湯などの薬湯に入る習慣が古くからありましたが、生薬を布袋に詰めた、入浴剤の原形は明治中頃から登場したといわれています。
その後、昭和初期にいわゆる入浴剤(無機塩類入浴剤)が生まれました。
昭和40年頃からは、自宅でお風呂を持つ人が増えるようになり、この頃から入浴剤を家庭で楽しむ人が増えてきたといわれています。

入浴剤というと、温泉を模した「○○温泉のもと」のような商品や、森、花、海などの自然物をイメージした色や香りの商品をすぐに思い浮かべますが、最近はバラエティに富んでいる商品も数多く出てきました。

たとえば、

【触感系入浴剤】
しっとりのミルク系入浴剤
とろとろのあんかけ系、クリーム系入浴剤
ぷるぷるのゼリー系入浴剤

【スイーツ系入浴剤】
クッキー形の入浴剤
フルーツ形の入浴剤
アイスキャンディ形の入浴剤

【うっとり系入浴剤】
お姫さま気分になれちゃう入浴剤
女優気分になれちゃう入浴剤
妖精気分になれちゃう入浴剤
外国に旅行した気分になれちゃう入浴剤

中にはオルゴールカード入り入浴剤なんていうものも。

まさに五感で楽しめるバスタイムです。

このように入浴剤は色、香りだけでなく、入浴剤の触感、入浴剤を入れることによって変化する湯の触感、入浴剤が溶けるときの音、湯の音などによって、感覚に直接うったえる商品です。
もちろん入浴剤は食べられませんが、嗅覚や視覚など味覚以外の感覚の統合により、「食べている気分」になることもできます。
また、パッケージなどに記載されているネーミングや説明文などの情報もイメージ作りに大切な要素です。

このとき重要なのは、それらの全体的な調和感でしょう。
森林浴をしているような気分にさせる入浴剤は、その色も香りもそれをイメージさせて、それぞれが調和していなければ台無しです。
では、「外国に旅行した気分」になるためにはどんな調和感が必要なのでしょうか?

たとえば、「アメリカ」の入浴剤はこんなふうにできています。
色…黄
香り…グレープフルーツ
説明…ヘルシーな色・香りでフルーツ入浴 西海岸シットリ肌の湯

「香港」の入浴剤はこんな感じ。
色…パープル
香り…アジアンエステ
説明…神秘の色・香りで温熱入浴 九龍ピチピチ肌の湯

実際はともかくとして、私たちの代表的なイメージの世界を濃縮させたような入浴剤は、イメージの結晶のようにも思えます。

プリンやムースに変わったお風呂に入るのも、楽しい感覚ですよ。


バスルーム.jpg

みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)


  • 2009-01-11 23:50:01
  • うるうる、ぷりり、しっとり…リップクリームの方程式
冬は乾燥の季節。お肌や唇の荒れが気になってしまいますよね。
スーパーの陳列棚にも乾燥対策の特設コーナーが多く作られています。
そのなかで、リップクリームのコーナーで見つけた商品説明は感性のことばで満ちあふれています。
今週はそんな感性のことば、擬音語・擬態語のお話です。


「ぷるんとしたつやつやふっくら唇に」
「唇の上でとろりと溶けて、クリーミー」
「香りにつつまれた、ぷるぷるくちびるに」
「みずみずしくうるおって、こっくりなめらか唇に」
「ぷりりとつややか」
「うるるんしっとり」などなど…

リップクリームのパッケージには擬音語・擬態語が盛りだくさん。
それは、効能や効果を長々と書き連ねるよりも、直感的にシーンを思い浮かべることができる擬音語・擬態語の方が、ずっとその魅力を伝えることができることが多いからです。
なかには「コクぷる」、「ぷるツヤ」など、辞書には載っていないようなことばもありますが、何となく「あぁ、こういう感じかな」なんてイメージができるのではないでしょうか?

でも、そこには(おそらく)シンプルなことばの方程式があるように思われます。

リップクリームのことばの方程式、
それは水分、光沢、弾力、濃度、程度などを表すもののように思われます。

ガサガサ、がさがさ:乾燥
ツヤツヤ、つやつや、キラキラ:光沢
ふっくら、ふわっ:弾力
こってり、こっくり:濃度
たっぷり、しっかり:程度

これらを組み合わせて、さらにこんなことばも使われています。

うるるん、うるうる:水分+光沢
しっとり、ぷりり、ぷるん、ぷるぷる、プルップルッ:水分+弾力
とろり:水分+濃度
ぷるツヤ:水分+弾力+光沢
コクぷる:水分+弾力+濃度

図にすると、下のようになります。

人によって表現がまったく同じでなくても、同じような文化に暮らしている限り、擬態語・擬音語からイメージされるものも共通であることが多いのです。

このように考えるとリップクリームのことばの方程式があるように、別の商品にもまた別の方程式は存在しているのでしょう。

そうしたことばの世界の中で、食品や化粧品など、私たちは商品を選びとっていることが多いのかもしれません。

擬音語・擬態語が豊富だと言われている日本語。
そしてそれを使っている私たち日本人。
感性の豊かさを、どこかで知らず知らずのうちに感じているのでしょうね。


リップクリーム.png

みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)

1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17
CALENDAR
<< December 2017 >>
SunMonTueWedThuFriSat
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31
SEARCH
ARCHIVES
OTHERS

powered by チカッパ!ブログ