• 2009-03-15 08:24:23
  • 春の正体
暖かい日も多くなり、春の気配を感じる今日この頃。
そんな季節の変わり目でみなさんは、どんなときに、どんな場面で「春」を感じていますか?
ふわっ…と感じる現代の春の正体のかけらを集めてみました。

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■自然現象
・ 動植物(草花、樹木、昆虫、鳥)
・ 風(春一番、黄砂)
・ 温度・光(日の長さ、陽気、日差し)など


私たちは自然のちょっとした変化に四季を感じることができる感性を持っています。草花の様子、昆虫の出現、鳥の声、風の吹き具合、日の光の強さなど…
現代はこうしたものを通勤、通学、いつも歩いている駅から自宅までの道、庭やベランダといった身近な場所からふと見つけることが多いようですが、このような変化をいち早く見つけるのは、四季とともに生きてきた日本人特有の感覚なのかもしれません。
男性に比べて女性の方が、花が咲くことによって春を感じやすいそうですが、桜は男女問わず春の象徴として特別な存在のようです。
また、風や温度など五感に触れる自然の変化もあげられ、いつもと変らない日常生活の中で、ちょっとした違いに気づくこともあります。
自然現象で春を見つける喜びとは、そうした違いに気付く感性の遊びのよう。
誰よりも早く、姿を現す前の「春の気配」を自分の感覚が確信するという経験が、何かトクをしたような気分にさせるのかもしれませんね。

■社会的行事
・ 入学式
・ 卒業式
・ 人事異動・クラス替え など


春は出逢いと別れの季節とも言われます。
確かに3月や4月は入学式、卒業式、人事異動・クラス替えなどが行われる時期が集中しています。
そもそもこれは、年度という1年の区切りによって起こっているもの。
これは会計など事務作業を目的としたものが中心で、その多くは政府機関や業界団体等によって決定されています。
日本では、会計年度や学校年度が4月1日に始まり、翌年3月31日に終わるために、必然的にその時期が変化の時期になるわけです。
こうした行事自体は事務的な手続きなのかもしれませんが、七五三や還暦祝いなどの明確な通過儀礼への意識とどこか似た、「大人への成長」のための節目の時期ととらえることも少なくないようです。

■身体的変化
・活動的になる(新しい恋)
・ 眠くなる
・ 花粉症 など


春は身体的にも様々な変化をもたらします。
たとえば、多くの動物にとって春は恋の季節!
植物も含め、生物は冬モードから活動的になる春モードへの切り替え機能を持っていますが、そのきっかけは昼間の日の長さであることが明らかになっています。
春の気候の変化は、甲状腺という臓器に作用してホルモンを分泌させ、脳の視床下部に「春」の情報を伝達して代謝や成長を制御しているそうです。
「春」の情報とは自然界に「食べ物が増える」ということ。食べ物が豊富になる季節に出産すれば、子どもが飢えずに済みます。
それにしても、新しい命につながる恋をするというのはとてもエネルギーがいること…。
春は人を活動的にさせ、やる気にさせる特別なパワーを持っているようです。
一方で、「春眠暁を覚えず」の言葉通り、春は眠くなる季節でもあります。
これは冬と春にはメラトニンという眠気を誘うホルモンが盛んに分泌されるためだと考えられています。
季節によって睡眠時間が違ってくることは体験があると思いますが、
睡眠時間は夏がもっとも短く、冬がもっとも長く、睡眠時間の増加は春まで続きます。
季節による睡眠時間は夏より冬のほうが30分~1時間が長くなると言われています。
春はメラトニンの分泌量が多いことと暖かい気候が相乗効果となって眠さが増すのです。
そして、花粉症が気になり始めるなど、体の変化や症状から春をいち早くキャッチできるのは、現代人の特徴(悩み?)のひとつと言えそうです。
アスファルトが多く、大気が汚れている都市ならではの新たな春の風物詩なのかもしれません。

■ファッション
・袴姿、新品の制服・スーツ
・衣料品・化粧品の色 など


春ものの装いを目にすると春を感じることも少なくないようです。
卒業式の袴姿や真新しい制服やスーツ姿など、普段とはちょっと違うファッションを見かけたり着たりするこの時期。
他にも、ブーツからパンプスに履き替えたり、パンツからスカートの気分になったりと全体的に軽やかな服装へと変わります。
そんなときに、より目に鮮やかなのは春らしい色使い。
春を感じる色として、空気の柔らかさや花をイメージする「ピンク」「桃色」「桜色」が多くあげられますが、私たちには春に対する共通の色彩感覚を持っていることがうかがえます。
口紅の色の違いに敏感なように、女性にとってとくにピンク系の色の違いには豊かな感性を持っているもの。
薄い、濃い、淡い、鮮やか、艶やか、柔らか、上品、初々しさ、しっとりさ…といった色の違いを感じ、おしゃれに取り入れることができるのは春ならではの楽しみのひとつでしょう。
また、初々しさ、若々しさを感じさせる「白」「黄」や植物の生命、息吹を感じさせる「緑」「黄緑」「若草色」も周りの環境に調和する色合いになっていくため、ファッションにも積極的に使われるようになります。
草木が花によって彩られるように、人の装いも同調していく側面があるのでしょう。

■商品
・ 旬の食材
・ 春をテーマにした音楽 など


スーパーの食品フロアから春の訪れを実感する人も多いのではないでしょうか。
たとえば、ふきのとうや筍、春キャベツ、新じゃがいもや新たまねぎなど、新ものが豊富に出回る時期でもあります。
また、デパ地下では、桜餅、イチゴのケーキ…といった春限定スイーツが多数発売されるなど、とくに女性にとっては嬉しい季節かもしれません。
商品の変化から春を感じるのは、やはり男性よりも女性の方が敏感なようです。
春の僅か数週間しか食べられないという旬の食材の数や地域差も以前に比べて少なくはなってきましたが、その分「限定」という価値がますます貴重なものになってきたように感じられます。
また、春を(多くは桜にちなんでいます)テーマにした音楽もあちらこちらで聞くようになる機会もぐっと増えます。
ラジオやテレビはもちろん、ショッピングセンターなどたくさんの人が集まる場所でも流れているので、むしろ音楽から季節を知る人が多くなってきているのかもしれません。

■ テレビの番組・話題
・ 桜の開花予想
・ ドラマなどの新番組
・ スポーツ番組 な


周囲で花見の話題が出始めると、もうそこまで春が来ているのだと感じる人が多いようです。
ある一定期間、どのテレビ局のニュースでも桜の実況中継や話題が流れるというのも世界では珍しいこと。
また、ドラマなどの新番組やニュースキャスターが交替し、場案組の新編成がスタートするのもこの時期です。
そして、男性にとっては実は野球などスポーツに関連した話題によって春を感じることが多いのでは?
「球春」ということばがあるように、プロ野球の開幕、春のセンバツ高校野球大会などは春を告げる始まりの合図なのかもしれません。

いかがでしょうか?
春の正体のかけらを集めてみると、五感全体から感じ取っているものだということがわかります。
そしてその上で、日本人が古くから親しんできた「花鳥風月」のこころが現代にも受け継がれてきているようすが見えてきます。
四季とりどりの花や、鳥のさえずり、清らかな風、冴えわたる月…天地自然の美しい景色を表すことばです。
「花鳥風月」の語には、美しい自然だけでなく、それを鑑賞したり、詩歌を作ったりする風流に親しむという意味合いもあります。

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ちょっぴりトクした気分になったり、
成長を実感したり、
エネルギーをもらったり、
自分自身をファッションで表現したり、
春ならではのさまざまな音(音楽)に耳を傾けたり、
旬の食材を使ってお料理したり、
うきうきした気持ちになったり、
春を五感を意識して体験してみると、もっと新しい自分を出会えるのかもしれません!


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  • 2009-03-08 13:41:54
  • 「さもしい」発言の本心?
先日、麻生太郎首相が定額給付金について高額所得者が給付金を受け取ることを「さもしい」と批判したことがメディアで大きく取り上げられていました。 
 その後、首相は「生活給付ならば私がちょうだいするのはさもしいという気持ちがあった」と発言の意図を説明し直した上で、給付金支給が景気刺激策であることを示す必要から、定額給付金受給へと方向転換しました。

おそらく多くの人が「さもしい発言」に複雑な思いを抱いたと思いますが、国のありようを先導していく代表者が不適切な発言をした後、あれは本意ではなかった、などと撤回や弁明をすることが重なると、一体何が本心なのかわからなくなってくることもあるのではないでしょうか。

さて、昔からこんなことわざがあります。

「口は心の門」:心に思っていることは口に出して言いがちなので、言葉には十分気をつけなさい、という戒め

これにならうと、後で弁明などがあったとしても口に出した以上、その時点である程度のものは本心だったのかもしれません。

さらに、心のうちは口だけで表されるものではありません。

「目は口ほどに物を言う」:目つきは、口で話すのと同じくらい気持ちを相手に伝えることができる。
「顔が物言う」:人の心は顔に表れるもので、心を隠すことはできない。
「衣は意を表す」:服装は心を表すので、身なりに気をつけなければならない。
なんていうことわざもあります。

仕草や表情、見た目などによって外の世界に向かって放つ/話すノンバーバルコミュニケーションはときとして、喋ることによって外の世界に向かって話すバーバルコミュニケーションよりも、本心をよく表している場合もあるのです。

ことばからのメッセージだけではなく、ことば以外のメッセージに注意してみると、様々なことがわかってしまうことがよくあります。

例えば、恋人や友人や家族との会話でも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
何気ないひとときの中で、ふと感じる違和感。
いつもと違う香水をつけていたり、見慣れない服装やアクセサリーをつけていたり、急に目をそらしながら話したり、そわそわと落ち着かなくなったり…
大丈夫だよ、なんて言われても、でもやっぱりなんか違う。
そんな“カン”のようなものが、ときとしてことば以上の真実を見つけていたりしませんか?

政治家の本心から恋人の嘘まで、受け取るメッセージを逃さずに感じることで、見え隠れしている本心に気づく……。

そもそも「はなす」とは、なにも口先だけを使うだけではありません。
自分の身体全体を使って表現をすること。
つまり、身体や音声を通じて意識を「放す」、「離す」、「話す」ことです。

あらゆる場面で繰り広げられる様々な話を聞くときに、発言だけでなく、発言者の微妙な変化に気をつけていると、ことば以上の情報を読み取ることができるかもしれません。
話す人、そして聞く人も、ことばの力とことば以外から漂うメッセージの力を意識してみると、国の代表者の何気ない言葉の本心も、恋人の心の中も、感じることができるかも…… 。


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  • 2009-03-01 22:02:24
  • 五感的アプローチから見る「おくりびと」のヒットの理由
アカデミー賞で外国語映画賞を受賞した「おくりびと」が昨年の9月に公開されて以来、最高のブームになっています。
劇場は連日観客で満杯になり、興行収入はうなぎのぼり。
DVDも売り切れ状態が続いています。
書店では原作本の評判も高まり、こちらも売り切れが相次いでいるようです。
また、映画に登場する車をモデルにした霊柩車が発売、撮影現場になった山形県酒田市も脚光を浴びています。
作品を配給する松竹の株も急騰し、新年からの高値を更新したということで、「おくりびと」フィーバーはこれからも加熱していきそうな予感です。

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「おくりびと」は、遺体を棺に納める「納棺師」の見習いとして働き出した主人公が、仕事や家庭などで出会う人々との関係を通して成長していく物語。

日本のみならず海外でも評価されたのはなぜでしょうか?

それは誰にも必ず訪れる死、生きることとは命を食べることであるという普遍的な問題、その上で繰り広げられる納棺師の仕事、お葬式のしきたり、山形の厳しくも美しい自然、独特のことば、会話のやりとりやささいな仕草を通して察する微妙な関係やこころの動き、といった日本の文化を見事に映し出したことが現代の人々の心に届いたからだと考えられます。

しかしアカデミー賞受賞後、改めて誰よりも特別な思いを持って観るのはやっぱり私たち日本人なのかもしれません。
映画を通して、これまであまり知られていなかった「納棺師」という職業が注目を集めるようになったのも大きな意味があるでしょう。
納棺師は死者が誰でもどんな状態でも、葬儀の形式や宗教を越えて、尊厳を持って納棺をまっとうします。
劇中で遺体を扱う際の納棺師の「所作」、「誇り」、「敬意」に感動する人も少なくないようですが、生死の尊さを日本の美意識によって形で表現したのが納棺師の所作だとすれば、現代でも消えない職業差別、格差社会のある世の中で、何が差別を生むのか、何が品格を作るのか考え直すきっかけになるのかもしれません。

また、作品の中には「送る」、「旅立ち」、「門」、「また会おう」など、日本の死生観につながるようなことばが散りばめられています。
私たちが抱いている死生観を見つめ直すことで、生死を扱う職業の捉え方も変化していくのかもしれません。

日本でも海外でも、葬儀が簡便化される傾向があり、ゆっくりと死と向き合うことができにくい世の中になってきているとも言われます。
そもそも、現代の日常の多くは命と向き合うことの過酷さをそこそこ感じないようにできているものなのかもしれませんが、厳粛な空気の中で聞こえてくる、納棺師が遺体に死装束を着せていくときの衣擦れの音色、死者に触れることによって伝わる温度の違い、湯灌のときの「さかさ水」や「左前に着せる死装束」、「北枕」など日常と反対になった光景、絶やされない線香の香り…
そうした感覚を経ることで、心がきちんと死を受け入れることができるのではないでしょうか。
それは、物事を理屈として知ることよりも、体験して知ることの方がずっと深くて広い理解を引き起こす力になるということを示しています。

私たちはあくまでも映画の中の世界を間接的に体験するわけですが、制作側は物語、脚本、配役、演出、音楽などから「漂っていく何か」を計算し尽くし、その結果生まれた全体的な調和が、感動やムーヴメントを作り出す種になり得たのではないかと考えられます。
これが「おくりびと」が成功したひとつの鍵とも言えるでしょう。

私たちがどういうことに対して笑ったり、泣いたり、感動したりするのか?
時代や土地、言語、文化的背景、個人差などの影響によってかたちは違えど、それは本質的には普遍であるものでしょう。
それがある社会的条件下で多くの人に響いたとき、「おくりびと」のように大きな波となるのです。

このように考えると、
物事は人間の五感へどのようにアプローチするかに影響され、また、五感を使いこなすことが成功へと導く可能性を生み出すことになるとも言えます。

春が昨日より近づいてきたと感じる…
お気に入りの場所をまたひとつ見つけた…
気の向くまま作ってみたお料理がおいしくできた…
日常生活でふと感じることがあります。
これらはただのラッキーな偶然でしょうか?
そうではなくて、こうしたささやかな幸せもまた、五感と深い関係があります。

頭だけではなく実感することによって、生きることを知る。

情報が飛び交い、知識を増やすことには困らない世の中ですが、生きていくこととはどういうことなのか、「おくりびと」が教えてくれることは計り知れません。

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  • 2009-02-22 00:49:11
  • 触って感じる雛祭り
もうすぐ3月3日の雛祭りです。
桃の節供ともいわれる雛祭りは、男雛女雛を中心として様々な人形や道具を飾って、家ごとに女の子の成長と幸せを祈って行われる年中行事のひとつです。

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雛祭りは、かつては奈良時代に人形(ひとがた)を作って、人形で身体をなでてけがれを拭い、その人形を川や海へ流して身を清めるという神道の行事でした。
平安時代になると、平安貴族の女子の間では「ひいな遊び」というものが行われていました。
ひいなとは人形のことで、小さくてかわいいものという意味がありますが、男女一対の小さな紙人形を作り、調度品も揃えて、ちょうど今の「ままごと遊び」のようなものをしていたようです。
やがて「ひいな」から「ひな」へ呼び名が変わっていき、平安貴族の人形遊びとしての雛人形が生まれました。
室町後期になると、雛人形は川へ流さずに、家でまつられて女の子の祈願や愛玩用、鑑賞するものになっていき、また贈答の品として立派なものが作られるようになりました。
江戸時代になると、雛人形は庶民層にも広がっていきました。

このように、はじめは素朴な人形だったものが、豪華で精巧な人形や道具に変わっていき、時代とともに雛人形は子どもの「ままごと遊び」から、むしろ大人たちの観賞用に移ってきたことがわかるかと思います。

細工の施された雛人形は、たしかに非常にデリケートです。
大きな衝撃や湿気、乾燥、ホコリやチリなどに弱く、それらによって起こる型くずれや、変色や変質、衣装のカビ、日焼け、退色などに気をつけなければなりません。
特に、脂が人形につくとシミが出来やすくなるので、素手で直接人形の顔に触るのは御法度。
人形の出し入れには薄手の手袋をはめるくらい、丁寧に扱わなければいけません。

でも雛人形に触ることを怖がらないでくださいね。
触れることは豊かな心を育むことと関係があるからです。

雛人形を触れた瞬間、ふわふわ、すべすべ、ふにゃふにゃ…こんな触り心地を感じるでしょう。
まるで人が衣装を実際に着たミニチュア版という感覚です。
上等な絹は柔らかく、美しい曲線を生み出し、優雅な形を表現します。
そうした素材に加えて、手間暇かけて一枚一枚丁寧に縫い上げ、着せつけている職人の優れた技術を、両手で感じる絶好の機会ではないでしょうか。

また、肌触りのよい毛布や動物の毛のように、柔らかいものには愛着が湧いたりほっとしたりすることがありますよね。
雛人形には日頃の不安やストレスから救ってくれる癒し効果があると考えられます。

忙しい現代人のライフスタイルに合わせて最近は楽に収納できるようなセットものの雛人形も見かけますが、自分の手を清めた後に、繊細な人形や道具を傷つけないようにひとつひとつを丁寧に扱うことは、物を大切にする心を育むことにもなります。
雛人形を飾ったりしまったりすることを親子で一緒に味わえば、そうしたマナーを自然な形で伝えることができます。

雛人形は「生まれてきてくれてありがとう」の気持ちと、春が訪れる喜びを重ね合わせて表現する、深い愛情に満ちたお祝いの日です。
限られた期間の中で手間を惜しまずに雛祭りの準備をすることを通して、家族や親近者に感謝する気持ちの大きさを改めて確認することもできるでしょう。

さらに、そうした過程の中で私たちが守り受け継いできた慣習、美的感覚、美徳、絆というような文化が次の時代に渡されていくのではないでしょうか。

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もともとそうであったように、雛人形は実際に触れて災厄を移すもの。
人形を壊したり、汚したりすることがあっても、それは災厄を雛人形が身代わりになってくれたと考えますので、心を込めて触れることを楽しんでみてはいかがでしょうか。


ご家族みなさんで飾り付けたり、お祝いをしたりして、温かな雛祭りを過ごしてみてください。


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  • 2009-02-15 22:20:29
  • ウイスキー×チョコレートの相性って?
今年のバレンタインデーは土曜日でしたが、週末をいかがお過ごしでしたか?

テレビなどでは、チョコレートの中に焼酎を入れた焼酎ボンボンや、チョコレート風味のビールなどが多く取り上げられていました。
でも、お酒とチョコレートって本当に合うのでしょうか?

一口にお酒といってもたくさんの種類があります。
お酒の世界、そしてチョコレートの世界も奥が深いですが、今回はいつでも気軽に楽しめる、コンビニやスーパーなどでも買えるお馴染みのお菓子「ウイスキー・ボンボン」から、お酒とチョコレートの相性とを探ってみたいと思います。

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ウイスキー・ボンボンはご存知の通り、砂糖製の殻でウイスキーを包み、外側をチョコレートでコーティングしたお菓子です。
一口サイズのチョコレートを「ボンボン・ド・ショコラ」、「ボンボン・オ・ショコラ」、「ボンボン・ショコラ」と呼びますが、ウイスキー・ボンボンはこの仲間です。

ウイスキー・ボンボンは、内側のウイスキーと外側のチョコレートとの組み合わせでできているので、食べていく際に刻々と変化する味と、味の豊かさが魅力です。

そのときの大切なのは「甘味」、苦味」、「酸味」、「渋味」、「香り」のバランスと、最後の「カカオのほろ苦さ」です。

このバランスを生み出すのは、ウイスキーとチョコレートとの組み合わせなのですが、この2つを結びつける要素のひとつとして、共通した素材の持ち味があるようです。


チョコレートの素材と言えば、カカオ豆。
数種類をブレンドしてオリジナルの味を生み出すことは、香水の調合に似た作業とも言われます。
出来上がったチョコレートは、カカオマス、カカオバター、糖類、乳成分などのバランスによるおいしさ、スムースな口どけ、カカオ豆を炒ったときに生じる芳香、カカオマスに含まれている苦味成分、ポリフェノールなどが合わさって味わい豊かな食べ物になります。

モルトウイスキーは原料に麦芽を使った蒸留酒。
麦汁を酵母によって発酵、何度も蒸留を繰り返し、木樽の中で長期熟成させて作ります。
蒸留したては無色透明ですが、長期熟成期間に樽からポリフェノールと甘い香りが溶け出して、琥珀色の香り豊かなウイスキーへと変わります。

チョコレートもウイスキーも原料が農作物のため、地域それぞれの特徴の他やその年の気候に影響され、味が変わってしまうという、生き物ならではの「呼吸」を持っています。

また、ポリフェノールの苦味成分と甘い香りという、共通した要素を持つウイスキーとチョコレートが組み合わさり、相乗効果が生まれて一層おいしさが引き出されるというわけです。
つまり、これが相性のよさを作り出しているのです。

そして、
コクと爽快な果実香が漂うウイスキーには、甘く柔らかな風味のチョコレート…
まろやかで深みがあるウイスキーには、ミルクチョコレートなど風味のバランスがいいチョコレート…
燻した香りや薬香など強い香りがあるウイスキーには、ビターでコクのあるチョコレート…

というように、さらに踏み込んだ相性の良し悪しは、お互いの個性で決まります。
でも、人と人との相性のように、食材の相性ももっと複雑で深い関係にあることも確かですよね?
「似たもの同士」が仲良くなりやすいのはわかりやすいのですが、「凸凹コンビ」、「ケンカするほど仲がいい」、なんてことばがあるように、何千、何万という出会いの中から選ばれる「パートナー」は実は意外な存在、ということもあるはず!

まずは先入観にとらわれずに、豊かな味、香り、口の中でのとけ方、風味、変化などを、目や舌や耳や鼻や手などに感じて、ゆっくりじっくり楽しんでみることが、絶妙なウイスキーとチョコレートの相性を探し出すことになるのでしょう。

それぞれ別の背景や時間を重ねてきたものが、ひとつにまとまり、最後に口の中で溶け合う…そんな様々な出逢いに思いを馳せながら、ウイスキー・ボンボンを味わってみるのもおススメです。


ウイスキー・ボンボン.jpg

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