• 2009-04-19 09:02:07
  • ただのタッチじゃ物足りない!
4月も半ばに入りましたが、いかがお過ごしでしょうか。
新年度の生活を滞りなく送るために、公共施設などで手続きをいくつも済ませてきた人も多いのではないかと思います。
各種窓口で受付用の機械などを目にする機会もあったのではないでしょうか。
今回はそんな機械のひとつ、「タッチパネル」についてのお話です。

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■あっちもこっちもタッチパネル
駅の券売機や病院の診察受付、図書館の書籍検索機など、特に公共施設での大小様々なモニターが、いつのまにかボタン操作の機械からタッチパネルに切り替わってきているのにお気づきではないでしょうか。
ツルツルの画面に指を軽く当てて、調べものをしたり、切符を買ったり、診察表を印刷したり、蔵書を調べたり…すっかりおなじみの風景になってきていますね。
タッチパネルを使うことによって色々な作業がずいぶん便利になったと思うのですが、個人的な意見では真っ平らの画面に指を押し当て、「ポチッ」とか「ポニョ」(?)という電子音が鳴るという行程にあまり実感が伴わなかったり、実際に指にタッチパネルがあまり反応しないこともあったりして、苛立ったり戸惑うことが少なくないような気がします。
みなさんはタッチパネル、違和感なく使いこなせてますか?

■意外に多い 触ってわかるコト
生活する上で必要な情報は、ほとんど目から得ていると言われている私たち。
確かに文字や色や形、大きさ、動き、場所などの情報は圧倒的に視覚から受け取っています。
しかし最近は視覚だけに頼らなくても、他の感覚を活かしてできるだけ物を使いやすくできるように、どんな人にも優しい「バリアフリー」を目指した様々な商品が定着しつつあります。
たとえば、容器にギザギザの線や印をつけて、シャンプーとリンスの容器の区別や、エレベーターの開閉マークにも凹凸が付けられています。
状況がわからないとき、比喩的に「手探りで○○をする」と表現することがありますが、見ることに普段は支障がない人でも、周囲が暗かったり視力の低下などでものが見づらかったりするとき、触覚による情報は非常に頼りになります。
そこで、平面的なタッチパネルに、操作した際にボタンを押したような感触を加える技術も開発されています。
そうした触感の変化を作り出すことは、選択や決定したことがわかりやすくなったり、誤操作を防ぐことができたりするなどの効果があると言われています。
このように、私たちは自分たちが思っているよりも、触感から重要な情報を得ているのです。

■ 触感はやめられない
さて、こうした触感を上手に利用した商品がヒットしています。
緩衝剤として使われるエアパッキン(プチプチ)をモチーフにしたおもちゃ。
手にした人は誰でも「プチプチ」したくなってしまうという心理をくすぐった、プチプチがずっとなくならないあの商品は、新シリーズが発売されるなどして大変な人気になっていますよね。
新しい技術が生み出したタッチパネルと、身近なプチプチ。
どちらも触ることがキーワードです。
しかし、どうして前者は機能的であるにも関わらず違和感を与え、後者はプチプチする行為自体に意味はないのに私たちを魅了するのでしょうか?
そこには、共感(誰でも思わず触りたくなる)と快感(誰でも気持ちいいと感じる)という私たちが求めている2つの普遍的要素が関係していると考えられます。
これは、触感から得るのは理性に関わる情報だけではなく、感性に関わるものも同じくらい重要だということを示しています。
タッチパネルとプチプチの違いは、触感というものがただの手触りという感覚を超えて、人間の共感や快感といった欲求につながっていることをシンプルに証明している例と言えるでしょう。

タッチパネル.jpg

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  • 2009-04-12 07:50:45
  • 音をデザイン!-個性を活かす方法―
穏やかな陽気の休日。いかがお過ごしですか?
お天気の良い日は、外出ももちろん良いですが、家事を徹底的に済ませて室内も気持ちもスッキリさせたくなるときもありますよね。
4月を向かえ、新しい生活を始めるにあたり、家電製品を揃えるために量販店へ足を運ぶ人も多いのではないでしょうか。
さて、この家電製品。
最近はあまり音の出ない、静かさがウリの製品がよく出ています。
「家電芸人」なんてことばも生まれているように、家電のトレンドにも目が離せません。
今回はそんな製品の音についてのお話です。

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■音がしない=良いこと?
集合住宅に住んでいたり、小さな子どもがいたりして音に関して、気を遣うことの多い日常生活。
家電製品を始めとする音の問題は、いわゆる騒音としてあまり好まれない傾向にありますよね。
ですから、身の回りの多くの家電製品はできるだけ音を出さないように開発が重ねられてきました。
たとえば、最近発売されたある掃除機は50DB程度の音しか出さないよう工夫されていますが、これは私たちの会話程の音の大きさしかありません。
しかし、全く音を出さないというのも無理な話。
しかも無音が良いこととはならない場合もあるのです。
たとえば、音に限ったとしても、電源をONにしても、あの「ゴーッ!」とか「ブオーッ!」とか言う吸い込み音などが全くない掃除機があったとしたら、本当にごみを吸い込んでいるのかな…?なんて逆に不安になってしまうのではないでしょうか?
そこで、製品の音をなくすのではなく「音のデザイン」として商品の一部として作り込むようになってきたのです。

■音のデザインとは
製品が出す音は、モーターなどから常に出ているような音、不規則に出る音、突発的に出る音などがあり、それぞれの特性に合わせて音を考えなければいけませんが、これらを製品の価値を与えるものとして音の開発がされるようになっています。
音を出さないという方向ではなく、私たちにとって気持ちの良い音にする。
これが音のデザインのひとつの考え方です。
それには、音を計測して客観評価をすることと、人間が実際に聞いてどう感じるのかということの主観評価が求められます。
一般的に、大きさ、高さ、音色が音の3要素と呼ばれています。
音の大きさは空気の振動の大きさに比例しており、音の高さは空気の振動のパターンに関係しており、音色は空気が振動するときの波の形によって決まっています。
それに加えて、音に対する「○○らしさ」とか「なんとなく良い感じ」という私たちの感性も大切な指標になっています。
これらを踏まえた音作りが積極的に行われているのは、音が感性情報としてブランドイメージとも密接に関連しているからです。
高級な製品には高級感のある音を、ポップで親しみやすい製品にはポップな音を、というように製品に合わせて音も設計されているのです。
家電製品に限らず、そうした音のデザインは様々なところで考えられているもの。
そうしてものを観察してみると、携帯電話の「カチッ!」、電子レンジの「チン!」車の扉の「バンッ!」といった音…どういう音が心地良いのかということと、音を出すことと音を出さないことのバランスなどを含めた、音のデザインがされていることに気づくでしょう。

■音の個性と自分の個性
もし、あなたがA社よりB社のお化粧品の方が好き…なのは、実際の使い心地やCMの好感度など様々な要因が考えられるのかもしれませんが、本当はコンパクトを開く度に生まれる快い音が聞きたいから?かもしれません。
身の回りの製品の音の出方に注意してみると、その製品の全体的なイメージに調和した存在感そのものも聞こえてくるようです。
日常生活で自分を表現する音として意識に上がるのは「音楽」ですが、その他にも家電製品を始めとする様々な音に囲まれている私たち。
もしかしたら、私たち自身の個性に合った様々な音を、すでに無意識的に生活に取り込んでいるのかもしれませんね。

掃除機.jpg

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  • 2009-04-05 22:56:17
  • 快適なドライブとは〜音楽を上手に使って 五感で走って〜
新年度もスタートし、冬の間眠っていたエネルギーが飛び出すかのように、あちらこちらで活気を感じる今日この頃です。
春のうららかな陽気も影響してか、お天気のいい週末ともなると外へ出かける機会も多くなってきたように感じます。
それに3月28日から始まった高速道路料金引き下げで、車での行楽や帰省もにわかに増えているようですね。
一方、悩みどころは行楽地や都市部に続く道路の渋滞。
運転が好きな人でも、渋滞が続くとイライラしたり、長時間の走行で疲れが溜まってしまったりすることがあるのではないでしょうか。
そんなときはすすんで快適なドライブを意識してみてはいかがですか?

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■運転とは五感で走るコト
運転は、高速で移動しながら周囲の様子を気にしていないといけないため、日常生活の中でもとくに圧倒的に視覚に頼ることが多い状況です。
でも、運転中は視覚だけを使っているわけではありません。
五感も使って走っています。
たとえば、ペダルの踏み心地やシートから伝わってくる振動などは「触覚」で、エンジン音や他の車の状況などは「聴覚」で、樹脂の焦げるような異常な臭いなどは「嗅覚」で、車の異常や路面状況の情報などを積極的に受け取っています。
それら感覚に連動して記憶やイメージとして「味覚」も引き起こされるかもしれません。
このように、運転中は視覚以外の感覚を思った以上に駆使しているため、精神的疲労は大きなものになります。

■ストレスにご注意!
私たちはイライラや驚きなどを感じると、自律神経である交感神経がよく働きますが、それは心拍数を増加させ血液の循環をよくし、心身の活動を盛んにする働きをします。
運転中は静止している状態よりも緊張状態にあるので、交感神経が働いていて、通常よりも物事に対して敏感に反応しやすくなっています。
つまり、運転中はストレスが発生しやすい状況と言えます。
郊外や都市部など、環境はそれぞれに違うかもしれませんが、人の命を預かっていることはどこを走っていても、一緒です。
それは本人が意識していなくても心理的に影響を受けるものなので、目の前の状況から意識をそらし、ストレスを適度に発散させることが重要です。

過度なストレスは重大な事故を起こしかねません。
では、どのようにストレスを発散させればいいのでしょうか。

■音楽の効果
それには音楽が有効と言われています。
日常生活の様々なシーンで、何気なく音楽を取り入れている人も多いのではないかと思いますが、BGMとしての音楽には

■車外の必要以上な不快な騒音を隠してしまうマスキングの効果
■高級そう、雰囲気が良さそうなどというようなイメージを誘導する効果
■ リラックス、不安を軽減させるなどというような感情を誘導する効果

が知られています。

渋滞や他の車のマナー違反によるイライラを感じてしまいそうなときは、アップテンポ、リズム感、明るい曲を選んでみましょう。
動きたいのに動けないという思いが葛藤となってストレスになりがちですが、明るい雰囲気の音楽で気を紛らすことも試してみてください。
ついついスピードを出してしまいそうになるときには、スピードを出す代わりに歌を歌って発散するのも手です。自分のお気に入りの曲をかけてみてはいかがでしょうか。
ただし、いわゆる波の音や川のせせらぎ音などのヒーリングミュージックは人によってはリラックスしすぎて、運転に集中できないかもしれません。

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気分を盛り上げたり、リラックスしたり、音楽が私たちに与える効果は意外に大きいもの。
運転中の音楽にはテンポ、リズム、音量をいつもより意識して、感覚をのびのび使って快適なドライブを楽しみたいですね。

渋滞.jpg

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  • 2009-03-29 12:31:59
  • 野球の祭典で得た感動とは
3月24日、WBC(ワールドベースボールクラシック)で日本が韓国チームを破って見事に優勝しました。
決定的なシーンがテレビで何度も繰り返され、人々が沸き立ち、歓喜に酔いしれる姿が印象的な一週間でしたね。
平日の日中だったにもかかわらず、WBC決勝戦の平均視聴率が36.4%(ビデオリサーチ、関東地区調べ)、瞬間最高も45.6%という高い数字を記録したことからも、日本中が応援ムードだったことが見て取れます。

野球ファンはもちろん、野球中継を普段見ない人も熱狂したWBC。
世界を相手に日本のスター選手が闘ったことも注目するべきことなのかもしれませんが、手を叩いたり、歓声をあげたり、侍ジャパンの勇姿がなぜここまで私たちを感動させたのでしょうか?

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■ 日本への誇りを再確認したから
侍ジャパンは、所属の枠組みを越えて構成された、まさに「日本代表」チームでした。
しかもイチローや松坂選手のように、日本から世界を目指し、海外で活躍し、そして日本のために戻ってきてくれたことも日本人の心情として嬉しいものです。
そして国の代表として、日本のために一致団結して諦めずに闘うという姿勢が、試合の随所に見ることができたのではないかと思います。
それを証明するかのように、原辰徳監督は帰国会見で「それぞれが覚悟と潔さを持って『日本力』を見せつけてくれた。」と語っていました。
覚悟、潔さ、気力、粘りなどを携えて闘う日本代表選手の姿と「侍」というネーミング。
それらがイメージ上で重なり合い、「世界に誇れる日本のヒーロー」というメタファーが私たちの心にしっかり刻まれたのではないでしょうか。
日本力を世界に知らしめたことが多くの人を感動させたのかもしれません。

■ 感覚の解放をもたらしたから
3月1日付けの記事「五感的アプローチから見る『おくりびと』のヒットの理由」でも少し触れていますが、私たちは便利である一方、ストレスを非常に溜め込みやすい生活を強いられていると言えます。
日々のちょっとした不満から、政治、景気、凶悪な犯罪事件、社会不安など、行き場のない思いは、何らかのはけ口を探し求めているような気がしてなりません。
今回の日本代表チームの勇姿に対する応援が、様々な事柄に対するこのような閉塞感に対する感覚の解放の場として機能したのではないでしょうか。
スポーツは好きだけれど、そこまで熱狂的なファンではないという人も、大勢の人と一緒に大音量で声援を送ること自体が楽しいという感覚があるかと思います。
感情をある程度制御することが求められる社会の中で、涙したり、怒ったり、大喜びするような「がんばれ!」と声を張り上げる行為。
そうすることで、日頃押し込めがちな感覚を解放しているのかもしれません。
そうした感覚に対する直接的な刺激は、既成の概念からの解放につながり、日常生活においても自由な発想を生み出すきっかけになるのかもしれません。

■ ピュアなものに対する理屈抜きの感情から
感動とは、ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされるこという意味を持っています。
また、心の動きは目に見えないので、他の人と共有しにくいものですし、同じことを体験しても感動する人と感動しない人がいます。
それは、それを受け止める私たちの心の器の形の違いのようなものだと考えられます。
それがなくても生死に影響するものではありませんが、スポーツに感動する、ときには生きる力になる、のはそこに「美」があるからではないでしょうか。
「ファインプレー」や「美技」ということばがあるように、必ずしもスポーツの勝敗のみで決定されるものではない、スポーツにはスポーツならではの美しさがあります。
単純に、音楽や絵画などと同じ「美しい」ものとして捉えることはできませんが、スポーツの美しさとは、心身の鍛錬や公正なルールなどから見られる、個人の利益を越えたピュアなもの、フェアなものに対する憧れや敬意と言えるのではないでしょうか。

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感動とは、五感を解放し、感受性を豊かに繊細に研ぎ澄ますことで、理屈抜きでもっと得ることができるものです。
長期化する様々な閉塞感の渦に、心の余裕や自由な発想が奪われがちですが、野球の祭典で得たあの感動は忘れないようにしたいものですね。

野球の感動.jpg

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  • 2009-03-22 09:48:41
  • 春の香りを聞く
桜の開花も始まり、いよいよ春も本番になってきました。
桜や梅など春を代表するお花のにおいや、土や草などのにおいも嗅ぐと、春らしさを感じてうきうきするのではないでしょうか。
こんなふうに、好きな香りを嗅ぐと嬉しくなったり、嫌いな香りを嗅ぐと憂鬱になったりしませんか?
また、桜などの香りを嗅ぐと、卒業式や入学式など、桜に関係する過去の体験をつい思い出してしまうことがありませんか?
香りを嗅ぐ、ことは日常茶飯事ですが、今回は香りを聞く、ことのススメをご紹介します。

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見る、聞く、味わう…といった五感のなかでも、とくに脳の感情中枢と強く結びついているといわれているのが匂いを感じる「嗅覚」。
嗅覚は、動物として生きていくために重要な機能で、人間の五感の中で一番原始的だといわれています。
たとえば、食物などを実際に口に入れる前に、食べてもいいものかどうか判断したり、敵の存在を感知したりするのに重要な役目を果たしてきました。
食物が腐っていたり毒だったりする場合、口に入れてしまう前に即座にわからなければ命に関わるような問題にもなりますし、敵が隠れていたり暗闇で見えない場合、目で確認する前にできるだけ早く気付く必要があるからです。
生理学的にも香りの成分は鼻から入るとそのまま本能や感情の中枢となる大脳辺緑系へ伝わるので、嗅覚はダイレクトに心に訴えると考えられています。
香りには人をリラックスさせてストレスを減少させたり・作業効率の向上・ブルーな気分を和らげてポジティブな感情へと導いたり といった効果が認められるという実験結果があったり、睡眠への影響についても寝入りが良くなったとの効果もあるようです。
また、大脳辺緑系は記憶中枢の隣にあり、記憶と香りは深く結びついていると言われています。
懐かしい香りを嗅いで、昔の記憶がよみがえってくる経験は、他の感覚がきっかけになった場合より鮮烈に浮かび上がることが多いのです。

このように、香りは心の世界に入りこんで、人々を魅了する力を持っていますが、日本には古くから「香道」と呼ばれる香りの芸術世界がありました。
そこでは、香りを嗅ぐことを「聞香」と表現します。
香りを嗅ぐのではなくて、香りを「聞く」。
ここには、現代の私たちにつながる香りに対する感性の豊かさや、創造力溢れる遊び心を感じ取ることができます。
そもそも、「聞」という漢字には「門のように閉じている狭いすきまを通して分らないことをキキだす、姿は見えないが声がキコエル」という意味があります。
つまり、「香りを聞く」とは感性を研ぎ澄まして香りを感じ取るという意味が含まれています。
さらに、感性豊かな日本人は「香り」で日本の詩情豊かな四季折々のイメージを作り上げたり、美しい日本の名所・旧蹟を香りの世界に託したりしてきました。

また、「香り」と「文学」を結び、主題をもって「香り」に親しむ創造力を持っていました。
感性と創造力を使って私たちの人生の味わい方を、香りに聞く…
人間の持つ「嗅覚」という本能を心の世界へ高めた芸道は、世界の中でも独特の文化と言えるでしょう。

現代生活の中でも香りは積極的に活用されています。
日本には古くから、四角い箱に灰を入れ、溝を作りそこへ抹香を埋め込み、香の燃えた長さで時を計る香時計というものがありました。
現代では、心拍数、脳波測定などのデータの裏づけに基づいた香りの精神効果を活かし、心地よい目覚めを促す香りの出る目覚まし時計が開発されています。
また、センサーによって通行者を感知し、人の動きに合わせて香りを出す広告なども作られています。
この他にも香水やアロマテラピーなど、様々な香りを嗅ぐ機会はあるように、
空気中は様々な香りで満たされている社会と言えます。
ですが、ある人にとっては心地よい香りが、臭いと感じられることもあったり、香りが強すぎたりして他の人に不快感を与えかねません。
TPOにそぐわない自己主張としての香りも、問題になるかもしれません。
香りが溢れている一方で、香りに対する主体的な配慮がどこかで欠けていることが理由なのかもしれませんね。

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春満開のこの季節。
研ぎ澄ました感性と創造力を使って香りを感じ取るという「聞く」意識を持って香りに接すれば、普段とはちょっと違った春の楽しみ方を教えてくれるでしょう。


春の香り.jpg

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