• 2010-01-31 22:01:56
  • 感覚を遊ぶ -一見は一触にしかず? 編-
私たちの身の回りには、圧倒的に視覚に関する情報に満ちあふれています。
視覚は私たちの内面に関係がありますが、他の感覚も心や感情と密接に関わっています。
今日は、その中の一つ、触覚についてのお話です。

* * * * * *

「肌が合う」、「肌を合わせる」、「一肌脱ぐ」など、肌に関連することばには、私たちの気持ちまで表現するものが多く含まれています。
今ではたいていの物はインターネットでショッピングできますが、いざ届いてみたら、思っていたものと違った!というときには、製品の素材感やしつらえなども関係しているのではないでしょうか。
やっぱり直に触れてみた方が、ものの微妙な違いがよくわかると思います。
視覚は「広く浅く」情報を収集することができるのに対して、
触覚は、(手が届く範囲に限られますが)皮膚からの刺激を通して「深く」世界を実感することができるのです。

触覚は原始的な感覚とも言われますが、クセになるのも触覚。
動物の毛やシルクなど触り心地がよいものはずっと触っていたい!という人もいるのではないでしょうか?

触ることは、ほかにも私たちの気持ちを伝え合うことに大きな役割を果たします。

たとえば、軽く肩を叩く動作。
「ちょっとすみません」の呼びかけなのか、「頑張ってね」の励ましなのか、もちろん状況判断をした上ですが、叩き方一つをとっても私たちは微妙な違いを使い分けたり、感じ取ったりしています。
手だけでなく、体全体は触覚のセンサーなのです。
そんな体にもっとも近いセンサーだからこそ、私たちの思いまで伝え合うことができるのでしょう。

赤ちゃんはお母さんとたくさん触れることで、良好な絆を深めていきますが、触れることは直に愛情を感じることにつながります。
また、人は誰かを好きになるとその人の体に触りたくなるもの。
それは相手のことをもっと知りたいと思うだけではなく、相手の気持ちを確かめ、自分の思いを伝えたいと思うからなのかもしれません。

* * * * * *

触感を繰り返し体験していくことで、ゆっくりと、でもしっかりと、
その違いを感じ分けることができるようになっていきます。
その繊細な感覚が、豊かな感情へとつながっていきます。
触覚は外の世界と心の境目にある感覚。
世界を知り、確かめ、実感し、魅了し、伝え合うことは皮膚とともにあるのです。


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