• 2009-12-13 23:56:01
  • 感覚を遊ぶ –色と音楽 編-
これまで様々なものを、五感を自由に使いこなし、さらに豊かな体験を味わうことを魅力をお伝えしてきました。
今回は、色(視覚)と音楽(聴覚)のつながりについてお話したいと思います。

* * * * * *

■色と音楽のつながり
色と音楽の関係は、古くはギリシア時代の哲学者アリストテレスから語っています。
アリストテレスによれば、「色は光と闇、白と黒の混合によって生じる」ということになっています。
白と黒の、目には見えないくらい小さな粒が重なったりして色が生まれるとし、そのときの白と黒の量が、琴が美しい音を出すときの弦の長さの比のような数値であれば、それは美しい色となることを述べています。
白と黒との対置は、あのニュートンも考えていたようです。
ニュートンは音階の8音1オクターブにプリズムの7色を当てはめて色と音楽を結びつけていました。
たとえば、赤、橙、黄、緑、青、藍、菫がD、E、F、G、A、B、Cの各色に割り当てられています。(図参照)
ここではそれぞれの色が等分割されていませんが、それは音の幅そのものがもともと等分割されていないためです。
ニュートンが使ったものは「ドリア施法」というギリシア時代からの1オクターブですが、それによると半音の部分が対照となり、橙と菫の面積が狭まっているのです。

■色と音楽の世界とは
画家であり、詩と戯曲にも才能を発揮したカンディンスキーは、「抽象芸術論」の中でこんなことを言っています。
・黄はしだいに高く吹きならされるトランペットの音色
・ 紫みの赤は、情熱を帯びた中音から低音のチェロの音色
・ 暗い青はチェロ、その濃さと深みがましてくるとコントラバスの音色ににてくる。要するに、深みと荘厳さのある点では青の響きには、パイプオルガンの低音部がもつ音色に比較できる
・ 白は精神的に無音、休止

他にも、詩人のアルチュール・ランボーも、ずばり「母音」という作品の中で、母音のaは黒、eは白、Iは赤、o青、uは緑と、色と母音との世界をうたっています。

アレクサンダー・スクリアビン(1915)は、自分の作曲した「プロメテウス」にリューチェというカラー・オルガンパートをつけ、Cは赤、Gは橙、Dは黄、Aは緑、Eは明るい青、Fisに青、Desに紫、As菫、Esメタリックな鉄色、Fに赤をつけて1950年代にモスクワとパリで演奏しました。
どうやら当時はあまり評判のよいものではなかったそうですが…。

こんなふうに、色と音楽についての関係性は枚挙にいとまがないほど!
では、実際に色と音楽は誰もが感じるものなのでしょうか?
音楽心理学では、音の高低は色の明度と関係があり、これは一般的な共感覚性と言って良いようです。
また、音の鋭さは色の彩度と関係があるようです。

■あなただけの世界を
こうした共感覚性はあくまでも個人の問題であり、何が正しい、間違っている、というものではありません。
でも、色と音楽につながりを見出すことは、日常生活にちょっぴりワクワク感をもたらすことになるかもしれません。
たとえば、誰か大切な人をおもてなしするとき、音楽に感じる色と、その日に着る洋服や、インテリアや小物の色との関係を意識してみる…、音楽とお料理の色について気をつかってみる…など、そうした目に見えない部分にも、ユーモアと想像力をめぐらせてみてはいかがでしょうか?
ささいなことかもしれませんが、そこはあなただけのストーリーが生まれた空間。
もしかしたらいつもより一層素敵な時間が過ごせそうですね!

カラーサークル.png

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