• 2009-10-01 23:42:14
  • にっぽんの食文化 -豆腐はTofuへ編-
中国から日本に渡り、ゆっくりと成熟していった豆腐の文化。
今では世界的な健康への関心が、豆腐をTofu に発展させています。
異文化の出会いの中で、豆腐はどのように変化しているのでしょうか?
豆腐の新しいかたちを求めて、多国籍文化を持つ国、オーストラリアでTofu を探してきました。
そこから見えてきた「豆腐」の核とは?
今回は春先のシドニーからレポートします!

* * * * * *

■オーストラリアの豆腐
オーストラリアで豆腐を見つけるのは難しいことではありません。
中華街などアジアの食材が多く売っている地元のスーパーなどでは、豆腐コーナーも充実していて、中華料理や和食用に適した豆腐も数多くあります。
たとえば、湯豆腐や冷や奴などにぴったりのものもよく見かけます。
ここには、アジア圏出身の人々が自国の料理などを調理するときに使う、自国のものとほとんど同じか変わらない豆腐を簡単に見つけることができるでしょう。
豆腐.png

■オーストラリアのTofu
さて、おなじみの豆腐とはちょっと違った、多国籍文化の中で変化したTofu の仲間も見つけることができます。
たとえば、こんな製品もあります。

Aussie Tofu.png
上:中央→木綿Tofu
上:左→豆乳ヨーグルト
上:右→Tofu チーズ
下→4 カ国(日本、タイ、マレーシア、中華)風に味付けした厚揚げTofu

それでは、それぞれの製品を紹介したいと思います。

□木綿Tofu
Momen Tofu.png
Tofu は、大豆が原料の栄養豊富でコレステロール0 の食べ物として説明されています。
この木綿Tofu は、日本のスーパーで売っている木綿豆腐と見た目はあまり変わりませんが、それよりも少し固く、モソモソした触感です。
パッケージから出してすぐに調理できるように、水気はほとんどありません。
オススメの調理法は、1cm の厚さに切って約3 分間炒め、調味料(醤油、チリソース、ピーナッツソースなど)をかけて食べる、というもの。
味の嗜好が変われば、製品そのものも変化します。

□豆乳ヨーグルト(バニラ味)
Soy yoghurt.png

ぷるんとした触感、ヨーグルトのような酸味がつけてあります。
後味は確かに豆乳で、やはりヨーグルトとは別の食べ物だと実感します。
牛乳やヨーグルト、アイスクリームなど乳製品の消費が多いオーストラリア。
そうした食生活のなかで、健康に気を遣う人のために大豆を乳製品の代替品して用いた食品が数多くあるのではないでしょうか。

□Tofu チーズ
Soy cheese.png
プロセスチーズのように、滑らかな触感。
口に含んだときはチーズそのもの。
スパイスが入っているので、独特の風味をあまり気にせずに食べることができます。
お米とあわせてSushi Roll の具材にしたり、パンにはさんでサンドイッチにしたり、レタスやクレソンなどとあえて、サラダにして食べられたりしています。
食に対する関心や流行は、なんとダイナミックなものなのでしょう。

□厚揚げTofu
4 カ国(日本、タイ、マレーシア、中華)風に味付けした厚揚げTofu です。

4 types of Tofu.png
(下から)
日本風→醤油味。
タイ風→唐辛子とスパイスが効いています。
マレーシア風→ピーナッツとカレー味。
中華風→はちみつと醤油で味付け。胡麻がトッピングされています。

スナックや前菜としてそのまま食べたり、サンドイッチ、サラダ、スープ、炒めもの、バーベキュー、蒸しものなどにして食べたりします。

日本風、と聞かれれば正確にはそうでないかもしれませんし、同じように、タイやマレーシアや中華風でもないのかもしれません。
むしろ、それらをまとめて「オーストラリア風」と言った方がふさわしいかもしれません。

* * * * * *

豆腐とは、大豆と水でできている食品。
しかし、豆腐をそのようなかたちにさせている、核となるものは何でしょう。
人の想い…願い…
ささやかですが、絶え間ない(個人の、または集団の)「こころ」なのでは、ないでしょうか。
様々な人の「こころ」を経て創造されたものは、変化に富んでいて、新しく、またどこか共通していて、ときには目からウロコの経験にもなるものです。
それは、食材や人の交流があるところでそれぞれがぶつかり合い、混ざり合い、
人々に求められているように、変化させていった結果なのだと言えます。
どれかが正しくて、どれかが間違っているというものでもありません。
様々な側面を経験することは、再びその独自性に立ち返ってみる、良いきっかけになるのではないでしょうか。

今回のシリーズでは豆腐をテーマに、にっぽんの食文化の断片を紹介してきましたが、もちろん、長い時間をかけて成熟してきた文化は深く広く、これらはほんの入り口に過ぎません。
次回からは別の角度から見た文化について、レポートしたいと思います!

みなさんからのコメントをお待ちしています。
その他のお問い合わせ・ご連絡先はこちら:blog@klei-o.com
(件名を”From Blog Reader"にして送信をしてください。)

【お知らせ】
第2回「五感サロン」Salon des Muses Tokyo が10月3日に開催されました!
ご来場いただきましたみなさま、どうもありがとうございました。

<< コーヒー文化の歩き方 –シドニー・名前の由来 編– | main | にっぽんの食文化 -豆腐新変化 編- >>
CALENDAR
<< April 2020 >>
SunMonTueWedThuFriSat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930
SEARCH
ARCHIVES
OTHERS

powered by チカッパ!ブログ