• 2009-06-21 19:16:11
  • 今だから見直したい地域性とは?
海に囲まれた日本列島。
豊かで厳しい自然環境に囲まれた土地は、小さな地域社会の連合体を形成し、それぞれの地域に個性豊かな文化を生み出してきました。
情報や人々が行き交う現代の社会では、地方や郷土の特徴は失われつつあります。
でも、歴史が育んだそれぞれの特有の気質は地域性とか、お国柄とか、県民性という言葉があるように、どこかで今でも生き続けているのではないでしょうか?
たとえば、物の見方や考え方、生活習慣や嗜好。
ここに一定の傾向が見られるのは、同じ地域の中で独自の文化をお互いに共有しているからです。
それらは、長い時間をかけて育ってきた私たちの財産とも言えます。
今だからこそ見直したい、地域性の大切さ。
たとえばこんなものから見つけることができます。

* * * * * *

■ 伝統工芸
江戸時代に各藩が産業振興に力を入れていたこともあって、日本各地で美術品から日用生活品まで様々な工芸品が作られてきました。
伝統工芸品には焼物、織物、和紙、硯、竹・木工芸などがありますが、それらは地域と文化に深く関わっています。
こうした品々は地域の持つ気候や水や土などの自然の条件を受け入れ、地元の素材、原材料、資本、労働力などを生かした生産が行われてきました。
人々の暮らしと伝統工芸品は密接につながり、地域の自然や日常の暮らしと一体となり継承されてきたのです。
地域独自の伝統は、地域の人々の働きによって人々のくらしを支え、豊かにしようという願いから生まれた連帯感、共通の願いなどから生み出されたものだと言われています。
今でも、それぞれの土地での年中行事・子どもの遊び、慣習、民話の中で伝承されたり、その地ならではの民芸品に表れたりしています。

■食文化
「三里四方のもの食えば病知らず」、「身土不二」ということばがあります。
どちらも、土地柄と季節に合った食べ物を食べるのが健康によいという諺です。
そして食生活にはお国柄がよく表れているもの。
米、魚、海草、野菜などの郷土の味は、その土地の気候風土や特産品が大きな影響を及ぼしています。
たとえば、海から遠く離れた内陸にあり、雪に閉ざされた厳しい風土の中で育まれた郷土食は、大豆、エゴマ、山菜、ソバなどを利用した健康食です。
また、地域によって嗜好に差も生まれています。
一概に決めつけることはできないのですが、たとえば関東より東はそば、西はうどんが好まれることもそのひとつの表れです。

■地域のことば
日本語のことば使いにも土地柄、地域差があります。
方言とは、共通語やよその地域のことばにはない、その地域独特の言い方。
地域によることばの違いである方言は、この半世紀で大きく変わったと言えます。
最大の変化は、何と言っても標準語と呼ばれる共通語の浸透です。
ことばからは方言的な特徴が薄れつつありますが、思いがけなく微妙なニュアンスの違いを人々の日常的な会話やテレビのインタビューから感じることもあるかと思います。

* * * * * *

その土地ならではの独特の自然や歴史が私たちの生活を作ってきました。
それぞれの地域性には固有の美しさがあり、価値があります。
それらを認め合い、育て合うことが、私たち自身をかけがえのない存在に高めていくことになるのではないでしょうか。

伝統工芸品.jpg

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