• 2008-08-29 11:56:51
  • 浴衣コレクション2008
すっかり秋めいてきましたが、今年の夏はいかがお過ごしでしたか?
花火大会やお祭りなどの行事も数多くありましたが、夏気分を一層盛り上げてくれるのが、浴衣ですね。

今年の新作浴衣は、古典回帰、着物風、シック、大人、ポップなどがキーワードだったのだそうです。そして、カラートレンドは白や紺、黒など落ち着いた色が主流でした。また、帯などでかわいらしさをほんの少しプラスするスタイルも注目されました。
デパートでも、それぞれにテーマ展開された商品がディスプレイされていましたが、実際に街ではどんな浴衣が着られていたのでしょうか?
そこで、花火大会当日の街で浴衣ウォッチングをしてきました。

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調査日時…2008年度8月10日(第21回東京湾大華火祭 開催日当日)16:30〜18:00
調査場所…東京都江東区豊洲駅周辺
調査方法…浴衣姿の女性の後ろ姿を写真撮影
調査対象…浴衣を着用している女性111名
分析方法…写真による浴衣の色を、着物の地をベースカラー、着物の図と帯の色による2種類のサブカラーによる3色配色として分類。(それぞれの色が複数色になる場合、もっとも面積が大きい色を選択)12色相12トーンおよび無彩色3色を用いて目測。主に同色相を中心にして特徴的な色傾向に分類しました。
結果…以下の通り


浴衣の色合いの大部分を占めるベースカラーは、全体的な傾向として黒、白、紺、青、赤、紫、黄、ピンク、青緑、灰色系の順に多い結果になりました。
また、浴衣におけるサブカラーは、ベースカラーによって用いられる色の傾向が異なりました。
例えばベースカラーが
黒の場合→ピンク系、紫系、白系など
白の場合→ピンク系、紫系、青系、緑系など
紺の場合→青系、白系、黄系、赤系など
が多く組み合わされていました。

全体的なイメージを浴衣の色から見てみると、
黒×ピンク系、紫系、白系の組み合わせでは、艶のある豪華さが表現されているようです。
また白×ピンク系、紫系、白系の組み合わせでは、清潔さや優しさといった気品のある佇まいを表現していることがうかがえます。
紺×黄系、赤系の組み合わせでは、色相の大きく異なる配色により、きりりと引き締まった格好よさが表現されていることが多いようです。

ちなみにグラフには表れていませんが、今年のトレンドの一つである小物使いとして、兵児帯を半幅帯につけている人が111人中8人いました。
羽のようにふわふわと揺れる兵児帯は、「ロマンティック」でもあり「妖精」のようでもあり、同時に全体の中ではまだ「不思議ちゃん」でもある印象を受けますが、兵児帯は締め方が初心者でも簡単なことと、そうした独特のムードの魅力から、来年もまた注目される素材になりそうです。

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浴衣が着られる現場は、新旧が混合した、雑多な世界になってきているようです。
また、浴衣の多様化によって、かつては一目瞭然だった着物との境界は曖昧になってきているとも言われます。
現代のファッショントレンドだけでなく、伝統や地域性など様々な文化的背景が内包されている和装の世界について、今後も幅広い視点で検証を続行していく予定です。

季節の移ろいを感じ取り、生活に取り入れることができる文化を大切にしていきたいですね。


浴衣2008.png

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