• 2010-04-05 12:46:02
  • 2010年 新年度のごあいさつ
クレイオのブログ
「KLEIOの五感ブランディング」を読んでいただきまして
いつもどうもありがとうございます。

これまでみなさまにお引き立ていただきましたブログですが、
今年度より一層の内容の充実のため、
内容をぎゅっと凝縮して不定期でお届けする運びとなりました。

人間の五感すべてに訴えかけるような本物の価値について、
これからも発信し続けてまいります。

今後ともクレイオをよろしくお願いいたします。

(株)クレイオ

  • 2010-03-29 14:43:59
  • 桜のアトリビュート
春と言えば、桜。
桜と言えば、春。
私たち日本人にとって桜は特別な花です。
春の香りが漂う今日この頃、再び桜についてお話したいと思います!

* * * * * *

桜にある特別なものを重ねてみる…
これは,実はたくさんの芸術作品や図の中に見つけることができます。
ギリシャ神話を題材にした絵では、
アポロンは常に竪琴を持っていますし、女神クレイオは巻物を携えています。
おなじみの救急車のマークもそのひとつ。
これは医学の神を表す蛇と杖にちなんでいます。
こうした技法を西洋の絵画ではアトリビュートと呼ばれています。

多くの人にとってただの信号のようなのかもしれませんが、
それぞれはちゃんと意味を持っています。
言ってみれば、その意味を知っている人同士にとっては大切な合言葉。
持ち主がそこを留守にしていてもそこに置いてあるだけで、「わかる」人にはそれが誰を、どんなストーリーを示しているのか「わかる」ようになっているからです。
アトリビュートはストーリーを自由に表現するために発明された、感性と知恵の結晶と言えるでしょう。

桜を見れば、
日本人なら胸がきゅっとなるような、
何とも言えない感覚を覚えるということ。

食べ物に、衣類に、インテリアに、歌に。
特別な感覚をそっと忍ばせた、この季節ならではの「生もの」の商品は今まさに満開です。
出会いや始まり、別れや区切り、限りある時間や永遠…
季節や時の移り変わりを中心とした、様々な連想物が桜のアトリビュートと言えるかもしれません。

もしかしたら、季節や時間にまつわるものだけにとどまらず、
別の深い何かも、桜のアトリビュートは表しているのかもしれません。
出会いと別れの春、各地でイベントやセレモニーが行われている今日この頃。
国旗や国歌を見かけることが少なくなった今でも、そこには「桜」があります。
清楚でありながら、空に向かって大きく伸びたその姿を集団で無言で見上げ、一礼する。
その行為は、何を意味するでしょうか?

* * * * * *

桜の木のたたずまい、蕾の硬さ、花びらの香り、そして散り行く様子に多くのストーリーを重ねてきた日本人。
それらはまさに感性と知恵の結晶です。
神話の時代から現代もなお、私たちは創造力という冒険の真っ最中なのです。

桜.png

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  • 2010-03-23 16:52:14
  • コーヒーショップと外来種
これは、ある地方都市の小さな街のお話。
そこにアメリカのコーヒーショップがやってくるとわかったとき、一部の地元住民は猛反対しました。
その街は古くから個人経営の喫茶店やカフェが多い場所。
休日になればどこの店もお客さんでいっぱいになっていました。
地元住民は小さな店が打撃を受けて潰れてしまうと声を挙げましたが、結局、計画通りにそのコーヒーショップは大通りにオープンしたのです。

* * * * * *

ゆったりめで開放的な空間に、ジャズが流れ、適度なざわめき。
大通りは華やかになり、一層にぎわうようになりました。
明るく元気な店員の声。
お客は席を探し、列に並びます。
カウンターで店員と簡単なやり取りをしてから、飲み物を受け取ります。
おしゃれ、清潔、白い、茶色い、ゆったり、間接照明…
多くの人にとっての、カフェといえば○○という頭の中のイメージを作り上げたのは、このコーヒーショップの影響があるかもしれません。
合理的、便利、でも多くのお客が満足するように、すべてが平均点のサービスと言えないでしょうか?
よく見れば、提供してくれるおしゃれなムード、サービス、味、居心地は、同じチェーンの他の店舗と一緒。
お客の行動も一緒。
以前にあったその街らしさが薄れてしまい、どこかで見たような他の街並みと変わらなくなってしまいました。
しかも、他のいくつかのコーヒーショップやファストフード店は、このコーヒーショップの概観を模倣するように、どんどん近づいていっています。

街はいろいろな機能を持った豊かな個性の集合体です。
それぞれが環境の中でバランスをとりながら共存してきました。
その街にはこれまで育んできた文化があったはずです。
ところが、その中に入り込んだ外来種によって街の生態系のバランスが崩れつつあります。
以前から生物界で外来種の問題が多く取り上げられてきましたが、
人間の世界でも外来種はある場所では在来種を食い物にし、急速に繁殖を繰り返しています。
それでも一度入ってきた外来種を力ずくで駆除することはできません。
そんなことをすれば、返って街のバランスを崩し、在来種もいなくなってしまうからです。

その一軒のコーヒーショップは、人々の流れを、その街のあり方を大きく変えました。
この街でも必要以上に感じない、考えなくても、私たちは気軽にコーヒーを手に入れることができるようになりました。
このことは、本当は莫大なお金と時間が必要な、とても深刻な問題を映し出しているのかもしれません。

街全体に平均点が広がっている隙間で、独自の個性を持った喫茶店が今も細々と生きています。
そのことに気づいた一部の人間が街を憂い、今も小さな反抗を続けています。

* * * * * *

coffeshop.png

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  • 2010-03-14 07:46:35
  • スローファッション再考
今、もっとも勢いに乗っているファッションの新しい業態、ファストファッション。
その魅力は最新の流行を取り入れたデザイン性の高さと手ごろな価格です。
昨年は流行語大賞に選ばれ、現在も全国各地に規模を拡大していますが、
その傍らで街に古くからあった老舗の百貨店や商店は売り上げが落ち込み、次々と閉店に追いやられています。
ファストファッションの台頭はファッションのあり方を変えています。
でもそれ以上に、そして私たちの価値観の形を大きく変えつつあります。

* * * * * *

ファストファッションは、欲しいときにすぐに買えるのが特徴です。
店内に入り、大量の商品の中から値段とフィーリングで服を選び、レジに持っていって支払いを済ませれば簡単に手に入ります。

その対極にあるもの、言ってみれば「スローファッション」でしょうか?
たとえば、オーダーメイドの服はそのひとつです。
どんなものが欲しいのか職人に思いを伝え、
素材や形などを時間をかけて吟味し、感性を働かせ、感性形を予想する必要があります。
体の寸法を測ってから、あとは出来上がりを辛抱強く待たなければいけません。
多くの場合は数週間、遅い場合は何年もかかることさえあります。

商品は決して安価ではありませんが、何のための値段なのかを考えてみると、必ずしもそれが高価ではないということがわかります。
これらには物としての価値はもちろん、
お客の思いを形にする職人の創造力や技術、
それにかかる手間や時間、
そして私たちが思いを馳せる時間すら、含まれています。
また多くの人の力によって1着の服が出来上がることを知るでしょう。
子どもの成長のように世話がかかり、育つのに時間がかかります。
でも、その分、世界にたったひとつの服に対して愛おしい気持ちも大きくなるのではないでしょうか。
こうしてできた服は、お金に代えられない価値をたくさん持つことになります。

さて、一方ファストファッションはどうでしょう。
ファストファッションで短縮されたのは、商品を受け取るまでの時間だけではありません。
おそらく、着なくなるまでの時間も早いのではないでしょうか。
新鮮さを失うと時代遅れというレッテルが貼られ、1年後には着られなくなってしまうことも少なくありません。
物について考える時間はどうでしょうか。
ファストファッションを選ぶとき、多くの人は大抵「フィーリング」にまかせるようです。
感性が身体の感覚と脳のはたらきで行われる知的な行為に対して、フィーリングはある意味、本能的で刹那的な行為です。
半自動的に物が手に入るという豊かさのために、わざわざ考えたりや感性を駆使したりする必要がないからでしょう。
しかし、物の豊かさと引き換えに、私たちは考えたり想像力を楽しむ時間を失ってしまったのではないでしょうか。
ファッションに限らず、様々なもののファスト化は、本能的で刹那的な方向へと向かっているのだとすれば、私たちの本来の生体リズムにとっては少し早すぎるのかもしれません。

* * * * * *

時とともに育っていくスローファッションと、消費期限のあるファストファッション。
時間とお財布には限りがあるもの。
だからこそ、スローファッション再考。
今と今をつなぎ合わせて大事に過ごしていくことが私たちには必要なのではないでしょうか。

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  • 2010-03-10 23:32:59
  • ディズニーランドの「ないない戦略」
子どもも大人も大好きなディズニーランド。
徹底した雰囲気作りは、私たちに毎回新しい感動を与えてくれます。
ディズニーランドでは路上に落ちているゴミが非常に「少ない」ことが有名ですが、他にも一部を除いてアルコールが「ない」こと、キャストや荷物が通る舞台裏をお客さんに「見せない」ことなど、実はディズニーランドには多くの「ない」があります。
そうした環境は、私たちが感動を味わうのに大切な要素。
そこで、今回は夢の場所、ディズニーランドに「ない」ものを見てみたいと思います!

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* * * * * *

恋愛が「ない」…醒めない夢のために
ディズニーランドにはたくさんのキャラクターがゲストを出迎えてくれます。
お姫さま、王子さま、妖精、動物などさまざまです。
ディズニーランドが私たちを捉えて離さないのは、五感いっぱいにうったえかける刺激によって、身も心もファンタジーの世界に引き込んでしまう力を持っているからです。
冒険あり、魔法ありの体験型ゲームのような感覚を覚えるのですが、ここにはなぜか恋愛がありません。
ヒロインと王子さまが恋に落ちるシーンは、ゲストにうっとりした感覚を思い起こさせます。
でも、ゲストがその王子さまに恋をすることはあまりなく、美しいヒロインと自分を重ね合わせ、自分自身に意識を向かせているのです。
また、ゲストはキャストにプレゼントを贈ることが禁じられていることから、恋愛につながる感情を意図的に遠ざけている感じがします。
つまり、キャラクターへの自己投影はOKで、キャラクターへの恋愛感情はNGということです。
同じ体験型のエンタテイメントでも、日本発祥のメイド喫茶とは違うところでしょう。
夢心地を与えてくれるディズニーランドが、厳密には恋愛に関することに触れていないというのは、それがいつかは醒める夢だと知っているからでは…

列が進ま「ない」…じらしへの変換
ディズニーランドではいつも多くのゲストで賑わっているため、アトラクションを体験するのも長い列に並ばなければいけません。
人気のアトラクションでは100分待ちというのも。
そこには待ち時間のストレスをできるだけ感じさせず、さらに楽しみに変える工夫が凝らされています。
たとえば、列が何回も折り返されているのは列を見た目では長く感じさせないためです。
進まないときはわざとロープを移動させて、ゲストに進んでいるかのように思わせています。
それでも進まないときは、キャラクターを近くに移動させ、待ち時間の苦痛を忘れさせる工夫をしています。
また、精巧なインテリアや映像が流れるモニタなどを列の周辺に配置され、視覚を飽きさせないようにしています。
列が進まない時間をむしろ「じらす」ことに変換することで、イライラ感を期待感にしてしまう発想の転換が見て取れます。

日常では「ない」…ここは小さな別世界
キャラクターが歌い、踊り、ゲストと触れ合う。
アトラクションで流れるせりふや歌は、英語のままになっていることも少なくありません。
キャストたちの豊かな表情や大きな動作も、現実っぽくありません。
ゲストの行動も、それにつられてか、いつもより大きな声で笑ったり、はしゃいだり。
キャラクターのカチューシャや帽子などは、大人にも人気ですよね。
最近はクマのぬいぐるみを抱えているゲストをよく見かけます。
ディズニーランドを包み込んでいる不思議な雰囲気は日常という匂いを消してしまって、不思議な別世界を確立しているようです。
そんな不思議な雰囲気に満たされると、私たちも素直な感情を表に出してもいいのだ、という気持ちになるのではないでしょうか。

* * * * * *

日常で押し殺してきた感情を思い切り出すことができる場所、ディズニーランド。
いつまでも楽しい夢を見続けられるのは、現実的で「ない」ものが、ここにはある、という「ないない戦略」があるからではないでしょうか。
そうした非日常的な体験と、それをプラスの方向に発送の転換をさせることが、私たちの感動につながっているのかもしれません。

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